「フリッツ・ハンセン（Fritz Hansen）」が、2024年11月付で新クリエイティブディレクターにエルス・ヴァン・ホーレベーク（Els Van Hoorebeeck）を起用したと発表した。

　エルスは、ベルギー出身。ベルギーの美術学校 LUCAスクール・オブ・アーツでインテリアデザインを学び、卒業後は「ヴィトラ（Vitra）」をはじめとする大手デザイン企業のインテリアデザイナーとして活動。ロンドンのコワーキングスペースを手掛ける「ザ オフィス グループ（The Office Group）のインテリアデザイン部門責任者、コペンハーゲンを拠点とするインテリアブランド「アンドトラディッション（&Tradition）」のクリエイティブ＆ブランドディレクターを経て、フリッツ・ハンセンに入社した。

　デザイン業界での幅広い経験とフリッツ・ハンセンのレガシーに対する理解を持ち合わせるエルスは、ブランドの伝統と革新のバランスを追求。クリエイティブディレクターとして新作コレクションの開発やコラボレーションの強化、フリッツ・ハンセンの家具を修理・メンテナンスすることで製品寿命を伸ばす「ReNEWプログラム」といった環境問題に対する取り組みを指揮している。

　エルスは、「フリッツ・ハンセンのように豊かなアーカイヴを誇るブランドにとって重要なのは“変革（revolution）”ではなく、“進化（evolution）”です」とコメント。「フリッツ・ハンセンは、常にクオリティとクラフトマンシップ象徴してきました。私の使命は、そうしたレガシーに敬意を表しながら、次の世代からも愛されるデザインを創出する“翻訳者”となることです」と話している。

　フリッツ・ハンセンの最高経営責任者（CEO） ヘンリック・スティーンスゴーは、「エルスは、デザインヘリテージと先進的なクリエイティビティの両方に対する卓越した理解をもたらしてくれるでしょう。彼女のヴィジョンは、タイムレスなクラフトマンシップと革新性という当社のコミットメントとも合致します。エルスが当社のクリエイティブディレクションをさらに高めてくれることを楽しみにしています」とコメントした。

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