東急、渋谷大規模再開発の“最終章”を発表 渋谷駅・松濤・宮益坂を拠点に複合施設や自由通路が誕生

Image by: 左:Image by Mir, Copyright Snøhetta and NIKKEN SEKKEI LTD 提供 東急株式会社/右上:渋谷駅街区共同ビル事業者/右下:宮益坂地区市街地再開発組合

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東急、渋谷大規模再開発の“最終章”を発表 渋谷駅・松濤・宮益坂を拠点に複合施設や自由通路が誕生

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東急が、最終段階に入った渋谷駅周辺の大規模再開発の現状と今後の計画について説明する「渋谷まちづくり最新情報発表会」を報道陣向けに開催した。発表会には、東急 執行役員 都市開発本部 渋谷開発事業部長の坂井洋一郎氏らが登壇し、現在進行中のプロジェクトの概要を説明した。
同社は、「渋谷まちづくり戦略“Greater SHIBUYA 2.0”」に基づき、渋谷駅周辺の大規模再開発を推進。2012年開業の「渋谷ヒカリエ」を皮切りに、「渋谷キャスト」(2017年)や「渋谷ストリーム」(2018年)、「渋谷スクランブルスクエア」(2019年)、「渋谷アクシュ」(2024年)などの開発を進めてきた。現在はその最終段階として、「渋谷駅街区計画」、「Shibuya Upper West Project」、「宮益坂地区第一種市街地再開発事業」の3つの計画に着手。2031年度までに、延床面積約120万平方メートルにおよぶ全11プロジェクトの完成を予定している。
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渋谷駅街区計画では、2030〜2034年度を「まちびらき最終章」と設定。2030年度には、渋谷駅と渋谷の東西南北を地上とデッキ階で繋ぐ歩行者ネットワークが概成し、JR渋谷駅改札やコンコース、駅の東西を結ぶ最大幅員20メートル超の自由通路が整備される。2031年度には、渋谷スクランブルスクエアの開発第Ⅱ期となる中央棟・西棟が完成し、2019年開業の東棟と合わせて、フロア面積最大約6000平方メートルの日本最大級の都心型駅直上SCが誕生。中央棟の10階屋上には、プリツカー賞受賞の世界的建築家ユニット サナア(SANAA)がデザインを手掛けた、各国大使館などと連携した国際交流施設「10階パビリオン(仮称)」のオープンも予定している。














渋谷スクランブルスクエア スクランブル交差点からの視点
Image by: 渋谷駅街区共同ビル事業者
Shibuya Upper West Projectでは、東急とL キャタルトン リアル エステート、東急百貨店の3社が共同出資し、東急百貨店跡地に新施設を建設。歴史的に文化人や要人が居を構える住宅地であり、Bunkamuraや松濤美術館、戸栗美術館といった文化施設を擁してきた文化の集積地である「松濤」を中心としたエリアにおける、新たな大型文化複合拠点として誕生する。同施設は「Tokyo’s Urban Retreat」をテーマに、渋谷の喧騒から離れ、来訪者が身体的、精神的、知的に満たされ、包括的なウェルビーイングを体験できる“都心のオアシス”のような空間を目指すという。
地上34階・地下4階で構成される同施設では、現在休館中の渋谷の複合文化施設「Bunkamura ザ・ミュージアム」が7階に移転オープンするほか、地下1〜6階には商業施設、8〜17階にはホテル、18〜33階には賃貸レジデンスを展開。ホテル階には、スワイヤー・ホテルズが手掛ける日本初進出のスモールラグジュアリーホテルブランド「ザ・ハウス・コレクティブ」を誘致する。施設全体のデザインアーキテクトは、ノルウェーの建築・デザイン事務所「スノヘッタ(Snøhetta)」が担当。竣工は2029年度を予定している。








Shibuya Upper West Project 外観イメージ
Image by: Mir, Copyright Snøhetta and NIKKEN SEKKEI LTD 提供 東急株式会社
宮益坂地区第一種市街地再開発事業は、宮益坂と明治通りの交差点に面する渋谷駅東口エリアを拠点とするプロジェクト。渋谷駅周辺地域への交通結節点としての環境整備を行うほか、東口の新たな顔として、高さ180m・延床面積約20万1300平方メートルにおよぶ複合施設が誕生する。同施設は、地上33階・地下3階からなるA街区、地上7階・地下2階からなるB街区、地上2階・地下1階からなるC街区の3つで構成。商業施設をはじめ、大規模なホール&カンファレンスや、官民連携の産業育成支援施設、ホテル、オフィスの導入に加え、同地区内にある御嶽神社の建て替え再整備を行う。同事業の完成は、2031年度を予定している。








宮益坂地区第一種市街地再開発事業 外観イメージパース(渋谷駅方面より本地区を望む)
Image by: 宮益坂地区市街地再開発組合
渋谷再開発の最終章となる3つのプロジェクトについて、渋谷開発事業部長の坂井氏は「2030年度までには渋谷駅および駅周辺地域の自由通路の整備が完了することで、交通の利便性が大幅に改善し、この3つが全て竣工する2031年度以降には、個性豊かな拠点が渋谷の街に広がる」と説明。「東急は、渋谷とともに歩み続けてまもなく100年。人が集い、交わり、多様な価値観やチャレンジを受け入れながら文化が生まれてきたこのリベラルな街で、これからの100年も人と文化を真ん中に据えた、ヒューマンフロントの街づくりを続けていけたら」と話した。

東急 執行役員 都市開発本部 渋谷開発事業部長の坂井洋一郎氏
Image by: FASHIONSNAP
なお、現在公開されている全11プロジェクトに加え、未発表の3事業についても、追って発表を予定しているという。





渋谷駅周辺の完成予定イメージ(模型)
Image by: FASHIONSNAP
最終更新日:
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