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「アマゾン プライムデー」AI生成サービスからのトラフィック流入が前年比3300%増

「アマゾン プライムデー」AI生成サービスからのトラフィック流入が前年比3300%増

在米28年のアメリカン流通コンサルタント
激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

■ネット通販最大手のアマゾンによる大型セールイベント「プライムデー(Amazon Prime Day)」でeコマース市場に再び強力な推進力をもたらした。

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4日間となった今年のプライムデー(7月8日~11日)では米国のオンライン小売サイト全体で241億ドルの売上高を記録し、前年比で30.3%という顕著な成長を達成したのだ。

アドビ・アナリティクスによると、昨年のブラックフライデー(108億ドルのオンライン支出)2回分に相当する規模であり、当初予測されていた238億ドル(28.4%増)を上回る結果となった。

この記録的な売上を牽引したのは従来の販売チャネルに加えて、生成AIを活用した新たな購買行動の台頭が挙げられる。

アマゾンのルーファス(Rufas)など生成AIを介したトラフィックは、前年比で驚異的な3,300%の増加を示したのだ。

AIを買い物アシスタントとして利用する人が急増したことになる。

もう一つ注目すべきポイントとして、ソーシャルメディア・インフルエンサーの売上貢献度もある。

インフルエンサーが牽引したオンライン売上はセールイベント期間中に19.9%に達しており、前年比で15%の増加となったのだ。

特筆すべきは、インフルエンサーはソーシャルメディア全体と比較して、コンバージョンレートが10倍も効果的だったのだ。

さらにオンライン売上全体のうちスマートフォンやタブレットなどモバイルを介した購入が53.2%を占め、当初の予測(52.5%)を上回った。

スマホ経由でのオンラインショッピングが日常に一段と浸透していることを示している。

ただアマゾンは今回のプライムデーについても具体的な売上高を公表しておらず「過去最大のイベントであり、記録的な売上とこれまでで最も多くの商品が売れた」と述べるに留まっている。

今年はプライムデーのセール期間が4日間に拡大されたため、過去のセールイベントとの比較が難しくなっている。

アドウィークの分析では、プライムデーの最初の2日間は前年比で35%減少したものの3日目には165%増加した。

消費者がディープディスカウントを求めてセール商品を漁っていた可能性があり、セール後半まで購入を控えていたようだ。

 筆者は毎年、アマゾンのプライムデーで何かしら商品を購入しているのだが今年は初めて生鮮食品を購入できたのだ。

フライパンなどをショッピングカートに乗せて「チェックアウト手続き(Proceed to checktou)」のボタンを押すと、新たなページ「必要なものはございませんか?(Need anything else?)」が出てくるようになったのだ。

アマゾンが開発した食品スーパー「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」で筆者が購入した生鮮品など食品が一覧で表示されたのだ。

冷蔵庫内で切れかかっていたタマゴやベーコン、リンゴやイチゴなどもカートに乗せると一部の商品はプライムデーセールで値引きになっていたのだ。

午後8時頃にチェックアウトを済ませると、翌日の早朝4時以降に届けられるようになっていた。なんと午前5時過ぎにはドアの前にヨーグルトや鶏のもも肉が入った厚手の紙袋が3つ置かれていたのだ。

この利便性に気をよくしてセール期間となる翌日にもサプリメントを購入し同時に、今度はアイスクリームや冷凍エビなど冷凍品も購入してみた。

両者とも追加となる食品の注文に手数料やドライバーチップはなかった。

翌日、注文品が到着したことに気づいたので配達員を呼び止めて「どこの倉庫から出荷したのか?」と聞くと意外にも車で30分以上も離れたコマース地区の倉庫からだったのだ。

アイスクリームを確認すると若干溶けていたが商品には問題はなかった。

これまでなかった生鮮品の注文も追加でオーダーできるのは大変に便利だと思った。

その一方で、チェーンストア最大手ウォルマートとのネットスーパーでもUIに大きな違いがあった。

 アマゾンの食品ページが商品の購入頻度で並べられているの対して、ウォルマートでは食品スーパーの売り場に入ったときのように最上段に「フレッシュ・プロデュース(Fresh Produce)」、そして「乳製品と卵(Dairy & Eggs)」と表示される。

その下にはグローサリーで常温保存が可能な缶詰等の「パントリー(Pantry)」「キャンディ(Candy)」に「シーズナル・グローサリー(Seasonal Grocery)」「ベーカリー&ブレッド(Bakery&Bread)」「コーヒー(Coffee)」「デリ(Deli)」等と並ぶ。

アマゾンとウォルマートのバーチャルな売り場はどちらが見やすいかといえばスーパーの売り場を模したウォルマートに軍配が上がるのだ。

 ただドライバーチップが必要なウォルマートのネットスーパーに対してアマゾンでは家電製品と一緒に購入することで不要となり利用価値ではアマゾンに傾くことになる。

トップ画像:ショッピングカートから「チェックアウト手続き(Proceed to checktou)」のボタンを押すと、新たなページ「必要なものはございませんか?(Need anything else?)」でアマゾン・フレッシュで購入した生鮮品など食品が表示されるようになった。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤はチャットGPTで毎日、1日の振り返りを行っています。振り返りに必要なテンプレートを作成してもらい、そのひな形の問いをコピー&ペーストして回答を記入しながら自分の思考を顧みています。過去1か月以上続いている「日々の振り返り」ログから先日、自分の特徴と傾向を分析してもらいました。励まされるのと同時にアドバイスももらえて日常生活の改善に生かすことができています。具体的にはToDoリストのタスクで「Woopの法則」による WOOPリマインドで提案してもらったことがあります。使いこなすほどに新たな使い方も知って、生成AIの便利さを実感します。今回のアマゾン・プライムデーでは買い物アシスタントとしてAIを利用する人が急増したことが挙げられています。アマゾンのAI「ルーファス」で、プライムデーセールの対象になっている食品を(購入履歴から)挙げてとすればざーと表示します。他にも発掘?されていない買い物AIアシスタントの便利な使い方(プロンプト)もあるので確実に利用機会が増えていきます。

 ネット通販にAIによる価値提案でほんとに便利な世の中になりました。AIの進化で大衆の"くらし"が根本的に革命的に向上します。チェーンストアに固執しても国民大衆の暮らしを豊かにはできません。

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