

ニューヨークで支持を集めるフットウエアブランド「Dybbuk(ディブク)」が、ついに日本での展開を開始する。本国で発売直後に完売したという人気モデル「VORTEX V.2」を中心に、ブランドの哲学と製品の持つ独自のデザイン性に迫る。
スケーターの思想が原点。Dybbuk設立の背景

株式会社PRINCIPE priveが輸入総代理店を務める「Dybbuk」は、2018年にニューヨークのスケーターたちの手で設立された。ブランド設立の背景には、スケーターとして活動するなかで、現場の人間が十分な対価を得られていないという問題があった。そのため、少量生産で品質を重視し、作り手には正当な報酬と労働環境を確保するという思想を掲げている。“ストリートから、本物を”というテーマが、日本でのパートナーとなったプリンチペプリヴェの理念と重なった。
本国で完売した人気モデル「VORTEX V.2」のデザイン
今回発売されるDybbukの「VORTEX V.2」は、本国では発売直後に完売したモデルだ。

こちらはブラウン/イエローのカラー。「VORTEX V.2」28,600円(税込)
特徴は、複雑に重なり合うパーツと大胆な切り替えが織りなす立体的な構造である。見る角度によって表情が変わり、直線と曲線が混在するアッパーが足元に存在感を与える。

アッパーは通気性の良いメッシュ素材を基盤に、本革パネルとTPUパーツを組み合わせている。

レモン/ライムのカラー
厚みのあるオリジナルのアウトソールもデザインの要で、独特のフォルムが視線を集める。

ブラック/シルバーのカラー
軽量なEVAフォームのミッドソールやクッション性に優れたインソールを採用し、デザイン性だけでなく歩行時の実用性にも配慮した設計となっている。
手作業によるラバーペイントが施された「DIPPED」モデル
さらに、カラー展開される3色それぞれに「DIPPED」モデルが用意されている。これは、ソールやアッパーの一部にラバーペイントを施した仕様だ。

ブランドオーナー自らが手作業で加工しており、意図的にラフに仕上げられた塗装が一点ごとに異なる表情を生む。
この工業製品にはない個体差も、製品の持つ特徴の一つとなっている。

「NY BEANIE」5,940円(税込)

「NY SOCK」2,200円(税込)
スニーカーに加えて、同色のビーニーとソックスも同時発売される 。ソックスはブランドが志向するスケータースタイルを構成するアイテムだ。Dybbukの製品は、そのデザイン性と共に、ブランド設立の背景にある思想も魅力だ。スケーターカルチャーから生まれた独自の哲学と、細部まで作り込まれたプロダクトは、履く人の個性を際立たせる一足となるだろう。
最終更新日:
ADVERTISING
PAST ARTICLES
【fashion tech news】の過去記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング

編み物ブームが猛暑でも継続 7月の毛糸の売り上げは前年同月比30%増~3倍近くに