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柳井氏の後継者議論に進展 塚越ユニクロ社長が親会社ファーストリテイリング取締役に就任

塚越大介ユニクロ社長兼COOの画像

塚越大介ユニクロ社長兼COO

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柳井氏の後継者議論に進展 塚越ユニクロ社長が親会社ファーストリテイリング取締役に就任

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 ファーストリテイリングの取締役に、11月27日付で塚越大介ユニクロ社長兼COOが就任する。同社の役員は、社外取締役や監査役を除くと、柳井正会長兼社長、岡﨑健取締役グループ上席執行役員CFO、柳井会長の実子である柳井一海取締役、柳井康治取締役の4人。そこに塚越ユニクロ社長兼COOが加わることになる。定期的に話題になる柳井会長の後継者議論が、また一歩進んだ印象だ。

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 「ファーストリテイリングの取締役に就くということは、(2023年9月にユニクロ社長兼COOに就いて以来の塚越氏のパフォーマンスが)すばらしい成果であるということ。今後に期待しますということ」。10月9日に開催された2025年8月期の決算会見で、柳井会長はそうコメントした。塚越ユニクロ社長兼COOは「経営人材の厚みが増している。年齢や地域、性別などに関わらず人材が成長している」と、2年間の手応えを話した。

 塚越氏がユニクロ社長兼COOに就任した直後の2023年8月期の決算会見で、柳井会長は記者の質問に答える形で、塚越氏のことを「自分の後継者の有資格者」と語っていた。2年が経ち、そこから順調に進んだ形だ。

 塚越氏の社長兼COO就任後2年間のユニクロは、国内の絶好調と共に、北米や欧州、東南アジア・インド・豪州などでも積極出店で認知を高め、多軸化が進展。かつての成長ドライバーだった中国事業がコロナ後の消費環境変化で踊り場を迎える中でも、高成長を続けている。2005年の初進出以来、長らく赤字を脱せなかった北米事業を2022年8月期で初の通期黒字化に導いた立役者が、当時ユニクロ米国CEOだった塚越氏だ。

 9日の決算会見で塚越ユニクロ社長兼COOは、ユニクロについてだけでなく、グループ全体の今後について語った。グローバル市場への拡大を見据えて改革真っただ中にある、2番手事業のジーユーを含む。これは、ファーストリテイリング取締役就任を控えてのものだ。

 決算会見で、柳井会長からは実子2人についてのコメントも出た。「息子が2人いて、ここにいる2人(岡﨑取締役、塚越取締役候補)と同様に優秀だが、経営者にはしない。株主としてガバナンスをやってもらう。(息子を後継者にしないのかといった趣旨の質問はよく出るが)それは繰り返し語っていることだ」。

最終更新日:

◾️塚越大介/ファーストリテイリンググループ上席執行役員COO ユニクロ社長兼COO
2002年3月にファーストリテイリング入社。13年3月ユニクロ米国営業部長、15年6月ファーストリテイリング執行役員、同10月ユニクロ米国COO、17年12月ファーストリテイリング上席執行役員、20年8月ユニクロ米国CEO、23年9月ユニクロ社長兼COO、25年11月ファーストリテイリング取締役就任予定。なお、顔写真は決算会見(オンライン)のキャプチャ画像

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