
Image by: FASHIONSNAP
「無印良品」を運営する良品計画が、海外での出店を強化する。コロナ禍以降に負債が膨らみ、不採算店の閉鎖を進めてきた欧米で出店を再開。北米で2026年8月期に再出店するとともに、2026年秋から冬にかけて、パリ中心部のリヴォリ通り沿いに「MUJI Rivoli」 を出店する。欧州初の旗艦店として、 600坪(1983平方メートル)を超える売り場面積となる予定だ。
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国内では、コロナ禍を通し地方の食品スーパー隣接地などで大型出店を積極的に進めてきたが、今後は中小規模の店舗を含め出店形態を拡げ、収益性改善につなげる。関東最大級の路面店「無印良品 板橋南町22」を11月で閉店するのもその一環だという。
良品計画の2025年8月期は、2期連続で過去最高業績を更新し絶好調だった。2027年8月期を最終年度とする3ヶ年計画は、1年前倒しで達成する見込み。国内での積極出店で蓄えてきたノウハウを今後は海外に横展開し、さらなる成長を目指す。2026年8月期の国内での出店予定は48店と、前期の60店に対しやや出店スピードを弱める。反対に、海外は84店の出店を予定。前期の海外での純増数は47店だった。2026年8月末の国内外店舗数は1500店を超える見込みだ。
国内は、従来基準としてきた600坪の大型店に加え、今後は300坪といった中規模や、2022年に立ち上げた500円以下の日用品を中心にした「無印良品 500」といった小型店でも出店を進める。「郊外には十分な面積の大型店、リージョナルSCには300坪、駅ビルなどの高トラフィック立地には無印良品 500といったように使い分け、収益性を高める」と清水智社長。閉店する無印良品 板橋南町22は「(2022年の出店当時は)ロードサイドでの出店ノウハウが足りず、通行量、近隣のお客さまの来店動線が見えていなかった。失敗からしっかり学んで、次につなげたい」と語った。
最終更新日:
◾️良品計画2025年8月期連結業績
営業収益:7846億円(前期比18.6%増)
営業利益:738億円(同31.5%増)
純利益:508億円(同22.3%増)
◾️良品計画2026年8月期連結業績予想
営業収益:8600億円(同9.6%増)
営業利益:790億円(同7.0%増)
純利益:530億円(同4.2%増)
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