
Image by: FASHIONSNAP
国内アパレル関連大手各社が、2025年10月度の既存店売上高を発表した。統計開始以来平均気温が2番目に高かった今年の10月(気象庁発表)だったが、月後半に気温が低下。冬物が動き、ファーストリテイリングの国内ユニクロ事業や良品計画、ユナイテッドアローズ、ワークマンなどの企業は大幅な増収を達成した。
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国内ユニクロは、気温の低下と新商品の打ち出し時期がマッチしたことで前年同月比25.1%の大幅増。ウィメンズではヒートテック、パフテック、バギーカーブジーンズ、バレグレッグパンツなどが、メンズではヒートテック、パフテック、ユニクロ:シーのスウェットシリーズなどが売れた。そのほか、「JW アンダーソン(JW ANDERSON)」や「ニードルズ(NEEDLES)」とのコラボレーションアイテムも好評だったという。担当者は「このまま寒くなってくれることを願うばかり。11月には『感謝祭』もあるので期待したい」と話した。
良品計画は同15.8%増で、3ヶ月ぶりの2桁増収。システム障害で10月19日からオンラインストアが停止した影響で会員向けセール「無印良品週間」はネットストアでの実施を取り止め、店舗のみの開催となったが、同セールの売り上げが既存店前年比で約120%となるなど好調に推移し、マイナスをカバーした。部門別では衣類・雑貨カテゴリーが、全部門トップの前年同月比23.1%増を記録するなど好調だった。
ユナイテッドアローズでも、気温低下により秋冬需要が拡大。冬物の動向が活性化したことで買上客数、客単価ともに上昇し、同13.1%増で着地した。
ワークマンでは、秋物衣料や通年商品が売上をけん引。中でもリカバリーウェアの販売が好調だった。また、月後半の気温低下に伴い冬物アウターやインナーが動き、同19.5%の大幅増となった。
■2025年10月度 各社実績(すべて既存店ベース/前年同月比)
国内ユニクロ事業(既存店+Eコマース)
売上高:125.1%
客数:116.3%
客単価:107.6%
しまむら
売上高:102.2%
客数:103.5%
客単価:98.4%
良品計画(直営既存店+オンラインストア)
売上高:115.8%
客数:106.0%
客単価:109.2%
アンドエスティ(旧アダストリア)
売上高:104.4%
客数:104.8%
客単価:99.7%
ユナイテッドアローズ(小売+ネット通販 既存店)
売上高:113.1%
客数:107.2%
客単価:105.1%
ワークマン
売上高:119.5%
客数:112.5%
客単価:106.2%
バロックジャパンリミテッド
売上高:100.7%
客数:94.9%
客単価:106.1%
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