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テニスファッションの発信源に、「ウイルソン」日本1号店にかける思い

ウイルソン東京丸の内店の店内

Image by: FASHIONSNAP

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 アメアスポーツジャパンが運営する「ウイルソン(Wilson)」が11月28日、日本1号店となる直営店を丸の内にオープンする。日本国内では、公式オンラインストアやポップアップイベントを軸に顧客との接点を築いてきた同ブランドにとって、満を持しての一歩となるが、このタイミングで出店に至った理由とは? ウイルソン ジャパンの松沢猛ブランドヘッドに話を聞いた。

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元々は肉屋だったウイルソン

 ウイルソンは、1914年にアメリカ・シカゴで精肉業として創業。食肉工場で発生する皮やスジといった副産物の活用を目的に、テニスラケットやバスケットボール、アメリカンフットボールなどのスポーツ用品の製造に参入したというルーツを持つ。以来、テニスをはじめ、ゴルフやバスケットボール、野球などの用品やアパレルアイテムを取り扱っている。2020年には、アパレルカテゴリーにも本格的に参入。100年以上の歴史を持つ同ブランドならではのヘリテージを反映し、ファッションアイテムとして楽しめるクラシックなスタイルを提案している。

ウイルソン東京丸の内店の店内
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 新たにオープンする東京丸の内ブランドストアは、丸の内仲通りに面した丸の内永楽ビルディングに出店。「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」のランニング専門店「THE NORTH FACE FLIGHT TOKYO」に隣接し、店内ではテニスカテゴリーを中心に、日々の練習からタウンユースまで対応するアパレルコレクションやアクセサリーを揃える。2024年1月に国内でのアパレル展開をスタートさせて以降、ブランドの世界観をリアルに体感できる場として、同店の出店は一つのマイルストーンとなる。

中国、韓国では20店舗以上を展開 日本での出店計画は?

 ウイルソンはこれまで、公式オンラインストアを中心にポップアップの出店を行ってきたが、このタイミングで常設店舗の出店に至った経緯について、松沢ブランドヘッドは「2024年1月に国内でのアパレル展開をスタートし、その後2年以内に常設店を出すことを目標にしてきました。目標時期を掲げながらも、出店場所を重視して探していたところ、この良いロケーションが見つかり、このタイミングでのオープンとなりました」と説明。店舗から2〜3km圏内に公営のテニスコートが複数あり、「テニスのできる環境が整っている絶好のロケーションでありながら、これまでテニスに特化した店舗がなかった」ことが決め手となったという。また、ウィメンズアイテムの展開が7割であることから、丸の内周辺で働くウェルネス志向の女性にとって、ヨガやピラティスのようにファッショナブルかつライフスタイルに馴染むアクティビティとして、テニスを訴求する狙いだ。競技人口が減少傾向にある一方で、テニスをライフスタイルの中に取り入れたい層に向けて、ファッションを入り口とした新たな需要を掘り起こそうとしている。

 アジア圏では近年、中国や韓国を中心にテニスが一大ブームとなっており、中国では富裕層を中心に競技人口が増加。韓国ではBTSが自身のコンテンツでテニスをプレーする様子を投稿したことをきっかけに女性プレーヤーが増えている。こうした盛り上がりを受け、それぞれで20店舗以上の直営店を出店している。日本国内では、丸の内のオープンを皮切りに、2026年までに都内にさらに2店舗をオープン予定。2店舗目は4月末のゴールデンウィーク前、3店舗目は約1年後の秋を目標にロケーションを模索しているという。

ウイルソン東京丸の内店の店内
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テニスファッションの第一人者に

 日本国内でのテニスの競技人口は減少傾向にあるが、「ミュウミュウ(MIU MIU)」「グッチ(GUCCI)」「スポーティー&リッチ(Sporty & Rich)」をはじめとしたさまざまなファッションブランドがテニスウェアコレクションを打ち出しており、トレンドのキーワードとして「テニスコア」が注目されるなど、ファッション文脈では追い風が吹いているカテゴリーと言える。プリーツスカートやポロシャツ、ニットベストといったクラシックなテニスルックを現代的に解釈したスタイリングは、競技の枠を超えて日常の装いとしても受け入れられつつある。

 こうした背景を踏まえ、ウイルソンはファッション要素を起点にしたブランド展開を視野に入れる。「ゴルフがファッション性の高いスポーツとして成功しているように、ウイルソンがテニスにおいてファッション性を確立したブランドの第一人者となることを目指します」(松沢ブランドヘッド)。

 続けて「日本の顧客に『テニス=イケているもの』と思ってもらうためには、ファッション要素が肝になります。ウイルソンは、『世界で一番魅力的なボールスポーツブランドになる』ことが目標。テニスを軸にしたブランドですが、テニスファッションをライフスタイルファッションの分野として通用するようにしたいという思いがあります。それに向けて、日本国内では、ここ丸の内を発信源にブランドの魅力を最大限に訴求し、アジア全体にも良い波及効果をもたらしたい」と松沢ブランドヘッド。丸の内の旗艦店を足がかりに、アジア市場での存在感をさらに高めていく考えだ。

最終更新日:

■ウイルソン 東京丸の内ブランドストア
オープン日:2025年11月28日(金)
所在地:東京都千代田区丸の内1-4-1丸の内永楽ビルディング1階
営業時間:11時00分〜20時00分

張替美希

Miki Harigae

茨城県出身。得意の英語を生かし外大に進学するも、幼少期から抱いていたファッション雑誌への憧れから、ライターを志す。大学卒業後、2022年に株式会社レコオーランドに入社。主にスポーツとファッションの領域で記事執筆を担当する。趣味はアイドル鑑賞で、エビ中ファミリー(私立恵比寿中学のファンの総称)歴は10年。週末はライブに握手会に大忙し。

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