ゼニアグループの新CEOにジャンルカ・タリアブエが就任　創業家出身の現CEOは会長職へ

　エルメネジルド・ゼニアグループ（Ermenegildo Zegna Group／以下、ゼニア）が、グループおよびゼニアブランドの新経営体制を発表した。現在、会長兼CEOを務めるエルメネジルド・ゼニア（Ermenegildo Zegna）がCEOを退き、グループ・エグゼクティブ・チェアマンに就任する。新CEOには同グループの現CFO（最高財務責任者）兼COO（最高執行責任者）であるジャンルカ・タリアブエ（Gianluca Tagliabue）が株主総会での正式承認を経て就任する見込み。新体制は2026年1月1日に発足する。

　同グループが創業家外からCEOを選出するのは今回が初めて。タリアブエ新CEOはグループ・エグゼクティブ・チェアマンと密に連携しながら、グループ全体の長期戦略の策定・実行、各ブランドの業績向上、企業機能のさらなる統合強化、製造部門の統括も担う。チェアマンのエルメネジルド・ゼニアは同グループの「ゼニア（ZEGNA）」「トム ブラウン（THOM BROWNE）」「トム フォード（TOM FORD）」の3ブランドのレガシーの保護に注力しつつ、長期的な価値創造の推進を継続する。また、グループのテキスタイル部門、グループ法務部（内部監査を含む）、およびサステナビリティ、IR（投資家向け広報）、コーポレートコミュニケーションを含む対外関係部門の監督も引き続き行うという。

　新チェアマンのエルメネジルド・ゼニアは、タリアブエについて「過去10年間、ジャンルカはグループの中核として、重要な変革を牽引してきた」と評価。続けて「エルメネジルド・ゼニアグループは『真正性』の守護者です。ジャンルカはこの哲学を体現しており、グループのミッションを追求する各ブランドのCEOを支え、信頼される先見的な指導者として推進してくれるでしょう」とコメントしている。

　また、新体制では、チェアマンの息子のエドアルド・ゼニア（Edoardo Zegna）とアンジェロ・ゼニア（Angelo Zegna）がゼニアブランドの共同CEOに就任することも発表した。

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