

旭化成が、子会社で繊維の染色加工などを手掛ける富士セイセンの事業終了と会社清算を12月8日に発表した。2027年3月末に生産を終了し、翌2028年6月末に清算を予定している。
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富士セイセンは1944年7月に設立。1960年に旭化成グループに入り、「ベンベルグ®」先染裏地や不織布事業の染色整理拠点の一つとして重要な役割を担ってきたが、コロナ禍の影響による売上減少に加え、製造コストの上昇などにより厳しい経営状況が続いている。経費削減や人員の見直しなど収益改善を図ってきたが、債務超過状態を解消する目途が立たないことから清算の決断に至ったという。現時点の株主構成比率は、旭化成54%、旭化成アドバンス31%、その他株主15%。取引先に対してはサプライチェーンへの影響が出ないように連携していくとしている。
富士セイセンが長年培ってきた技術・設備・サプライチェーンなどについては、今後も産業の発展に活かしていくことが望ましいとし、「有形・無形資産の活用にご関心をお持ちの企業・団体と、建設的な対話の機会を広く歓迎しております」と呼びかけている。
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