ウォーターベース日焼け止め技術 新基剤 イメージ
Image by: 資生堂

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資生堂が、ウォーターベース(Oil in Water 型)でありながら、高い耐水性と紫外線防御力が維持し、かつ過酷な蒸し暑さや冷房による乾燥など外部環境の湿度変化に応じて肌表面の水分量を調整する、新しい日焼け止め技術を開発した。
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一般的にウォーターベースの日やけ止めは、軽い使用感で肌になじみやすくベタつきが少ないのが特徴ながら、汗や水に弱く、紫外線防御膜が崩れやすいとされ、紫外線散乱剤や被膜剤を多く配合することが手法となっている。その場合、白浮きやベタつき、衣類への色移りを引き起こす要因となっていた。同社は日やけ止めの機能性と毎日継続して使いたくなる使用性を重視し、紫外線散乱剤や被膜剤を使用せず、水より軽く、柔軟でヨレにくい膜を形成することに成功。汗や海水に含まれる金属イオンと反応する石鹸由来の成分を利用し、肌表面の塗布膜に特殊な構造を形成させることで撥水性と密着性を向上させ、高い耐水性と紫外線防御力を持続しつつ、白浮きや黒い服への白移りが少ない透明な仕上がりを実現した。
また、これまでの同社の研究で明らかになった、急激な湿度変化(環境ショック)による、シミの原因となる炎症因子IL-1αの活性化にも着目。今回の開発では、外部環境の湿度変化に応じて自発的に水分透過をコントロールする技術を応用し、乾燥下では肌表面の水分を逃さずに留め、湿潤下では過剰な水分を放出することで常に肌表面の水分バランスを一定に保ち、IL-1αの活性化を抑制させることが期待される。
さらに、今回使用した石鹸成分は洗い流さない製品に最適化したものであり、肌に石鹸成分が残ることによる懸念はなく、紫外線散乱剤を配合しないことで洗浄性も向上し、しっとりとした洗い上がりの感触になる。
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ウォーターベース日焼け止め技術 接触角測定の様子
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ウォーターベース日焼け止め技術 黒布への白移りが少ない透明な仕上がり
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