

イタリアの高級スニーカーブランド「ゴールデン グース(GOLDEN GOOSE)」を展開するゴールデン グースグループ(以下、ゴールデン グース)が、同社株式の過半数を中国の投資会社 HSGが取得すると発表した。シンガポールの投資会社 テマセクも新たに少数保有者となり、株式はいずれも現在の大株主のペルミラから取得する。取得価額や株式数などは開示されていない。
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HSGはベンチャーキャピタルとプライベートエクイティファンドを手掛ける投資会社。ティックトック(TikTok)を手掛けるバイトダンス(ByteDance)や、ポップマート(Pop Mart)への投資実績を持ち、2025年1月にはオーディオ機器ブランドの「マーシャル(Marshall)」の株式の過半数を取得している。旧筆頭株主のペルミラは2020年にカーライル・グループからゴールデン グースの株式を取得していた。今回の売却後もペルミラは戦略的少数株主として株式を保有し、ゴールデン グースとのパートナーシップを継続する。
ゴールデン グースは2024年6月にミラノでのIPO(新規株式公開)を予定していたが、欧州市場の不安定化を理由に延期。上場時期は現在も未定となっている。IPO延期を受けて、2025年1月にはアリババ共同創業者ジョー・ツァイ(Joe Tsai)が率いる香港の投資会社 ブループールが12%の株式を取得。今回のHSGの株式取得により、ゴールデン グースはグローバル展開の加速を見込む。
ゴールデン グースの売上高は、2020年度の2億6600万ユーロから2024年度には6億5500万ユーロへと増加。また、2025年9月期において同グループはグローバルで2桁成長を達成。直営店舗数は、2019年の97店舗から2025年12月現在で227店舗へと増加している。
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