






ジャッドがマーファに残した空間を紐解く
(2026/02/10)
外苑前のワタリウム美術館にて、20世紀を代表するアーティストとして知られるドナルド・ジャッド(Donald Judd)の展覧会「ジャッド|マーファ展」が、2026年2月15日(日)〜6月7日(日)まで開催される。
革新的なアイデアと作品によって、アート、建築、デザインの分野を刺激し、影響を与え続けたドナルド・ジャッド(1928–1994)。生涯を通して、アートと芸術表現、土地保全、経験的知識、積極的な市民参加の重要性について幅広く論じた。
1968年、ジャッドは、NY スプリング・ストリート101番地の地上5階建て鋳鉄造ビルを購入し、「恒久展示(パーマネント・インスタレーション)」というアイデアを展開し始める。
1970年代には、メキシコにほど近いテキサス州の町「マーファ」に移住。町に残る建物を、生活の場、制作の場として作り変え、さらに恒久的な展示スペースを作るため、チナティ財団を設立。ジャッドが追求し続けた一つ一つの空間は、半世紀の時を経た今も、ジャッドが意図したままの姿でマーファにあり続けている。
本展では、1950年代に制作された初期の絵画作品、1960〜90年代の立体作品に加え、ジャッドがマーファに残した空間について、ドローイング、図面、映像、資料を通して紹介。さらに、ワタリウム美術館 創設者・和多利志津子が1978年にジャッドを日本に招聘し開催した「ジャッド展」(1978年2月22日〜3月22日)のドキュメントのコーナー展示も設けられる。
「私にとって、ここは何もない田舎ではない。世界の中心なんだ。この土地が好きで、ここにいるのが好きなんだ。」(ドナルド・ジャッド / TV番組「ルーレンド・グート」でのハンス・ケラーによるインタビューより、1993年夏)
展示を「その場限りのパフォーマンスにしてはならない」というジャッドの強い信念。彼が愛したマーファの風景を眺めれば、表参道 / 原宿の街に染み込むアートの存在がより鮮明に浮かび上がってくるかもしれない。
■画像
01.ドナルド・ジャッド、マンサナ・デ・チナティの中庭にて、自作《デイヴ・シャックマンに》(1964年)と共に 1975年撮影
Photo Jamie Dearing © Judd Foundation. Jamie Dearing Papers, Judd Foundation Archives, Marfa, Texas. Donald Judd Art © 2026 Judd Foundation/ARS, NY/JASPAR, Tokyo.02.15点の無題の作品 1980–1984年コンクリート チナティ財団、テキサス州マーファ
Permanent collection, The Chinati Foundation, Marfa, Texas. Photo by Florian Holzherr, courtesy The Chinati Foundation. Donald Judd Art © 2026 Judd Foundation/ARS, NY/JASPAR, Tokyo.03.無題 1955年 キャンバスに油彩 ジャッド財団蔵
Donald Judd Art © 2026 Judd Foundation/ARS,NY/JASPAR, Tokyo.04.ウェルフェア・アイランド 1956年 キャンバスに油彩 ジャッド財団蔵
Donald Judd Art © 2026 Judd Foundation/ARS, NY/JASPAR, Tokyo.06.無題 1991 年 陽極処理したアルミニウム、黄色に透明な琥珀色のプレキシグラス ジャッド財団蔵
Donald Judd Art © 2026 Judd Foundation/ARS, NY/JASPAR, Tokyo.
■概要
ジャッド|マーファ展
開催期間:2026年2月15日(日)〜6月7日(日)
開催場所:ワタリウム美術館
住所:東京都渋谷区神宮前3-7-6
電話番号:03-3402-3001
開館時間:11:00-19:00
休館日:月曜日(2/23、5/4は開館)
入館料:
[大人]1,500円
[学生(25歳以下)]1,300円
※敬称略
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Text:Rumi Hasegawa
最終更新日:
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