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【AI代理戦争】Claude VS ChatGPT スーパーボウル広告で激突

サンフランシスコ発デザイン会社の公式ブログ
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毎年開催されるアメフトの祭典、スーパーボウル。全米が注目するこのイベントは、試合自体だけでなく、放映されるテレビコマーシャルでも、著名ブランドによる激しい “バトル” が繰り広げられる。

その広告費用は、30秒で800万ドル、日本円にして約12億円とも言われており、それぞれの広告主が、一世一代の勝負を仕掛け、話題を得ようとする、世界一の広告の祭典でもある。

高騰するスーパーボウルのCM費用

AnthropicのCMが大きな話題に

そして、今年、2026年に最も大きな注目を集めたのが、AIツール Claudeを提供するAnthropicによるCM。全4種類作成された動画は、どれも暗にライバルのOpenAIを風刺。米国の無料版ChatGPTに広告が入ったことを受けてClaudeが出した「こんなAIチャットボットは嫌だ」的な内容。

ユーザーとAI が対話する様子がリアルに表現され、その奇妙さがより際立つ内容になっている。 ChatGPTがサービス内に導入する広告モデルに対する批判が込められ、それぞれ最後に「Claudeは広告入れません」の強いメッセージが表示される。

ChatGPTを擬人化したような AnthropicによるスーパーボウルのCM

Anthropicによる実際の広告がこちら

それでは、一つ一つのCMを簡単な解説付きでご紹介する。

1. 手っ取り早く男らしくなりませんか?

髪型、風貌、そしてTシャツの感じが、どことなるサム・アルトマンを彷彿とさせる青年が筋トレ。アドバイザーにどうやったら効率的に腹筋が割れるのか?を相談したら、しれっと、背を高く見せるための底上げソールをお勧めしてくる。ユーザーの悩みにつけ込んだ広告モデルに対する強烈な皮肉。

2. 私のビジネスアイディアどう思う?

事業のアイディアを ChatGPTに聞いてみたらどうなるか?をリアルに再現。ポジティブなフィードバックと、ステップ by ステップの表層的なプランを提示。からの、キャッシングローンのご紹介。その気持ち悪さを上手に表現してる。

3. 大学の課題の提出を助けて

教授にエッセーのフィードバックをもらうとする大学生。もちろん、かなりポジティブなコメント。からの「今日締め切りでしょ?それが終わったら自分へのご褒美に宝石はいかがですか?」の唐突な営業。

4. お母さんとの関係改善アドバイス

「お母さんとのコミュニケーションの悩み」を相談してみたら、「まずは相手の話を聞くことから始めてみてはどうですか?」のあるあるなアドバイス。からの、年上の女性と知り合えるマッチングアプリのご紹介。最後の「プロフィール作成も手伝ってあげますよ」が怖い。

OpenAIのサム・アルトマンの反応

これらのコマーシャルがバズったことで、風刺の対象になっているOpenAIのサムアルトマンは、「面白くて笑った」と述べる一方で、「明らかに不誠実だ」とも語った。

「私たちの広告に関する最も重要な原則は、まさにそのようなことはしないとい。Anthropicが描写しているような形で広告を出すことは、当然ながら決してありません。私たちは愚かではありませんし、ユーザーがそれを受け入れないことも分かっています。」とコメントしている。

ちなみに、今年のスーパーボウルにはOpenAIも、「AIを使ってものづくり」をテーマにした夢のあるコマーシャルを放送している。

キャンペーンの結果

Anthropicのスーパーボウル広告は、視聴者からのポジティブな反応が特に強く、感情分析の結果でもOpenAIの広告を上回る評価を得た。

一方で、OpenAIの広告は全体としてより多くのエンゲージメントを集めたものの、肯定的な印象という点ではAnthropicに軍配が上がった。

さらに、YouTubeでの再生回数でもAnthropic版が大きくリードしており、話題性だけでなく視聴者の好意的な受け止め方という面でも優位に立ったことがうかがえる。

これまでも Coke vs Pepsi に代表されるように、比較広告はアメリカでは定番だったが、AI企業同士で繰り広げられているのが、現代っぽくて、非常に興味深い。

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