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ベッドバス & ビヨンドが約225億円でコンテナストアを買収

2024年12月に破産申請し倒産したコンテナストア。ベッドバス&ビヨンドを傘下に持つビヨンドが約1億5000万ドル(約225億円)で買収し、今後は既存の店舗が「コンテナストア / ベッドバス&ビヨンド」のハイブリッド店舗として生まれ変わることになる。

2024年12月に破産申請し倒産したコンテナストア。ベッドバス&ビヨンドを傘下に持つビヨンドが約1億5000万ドル(約225億円)で買収し、今後は既存の店舗が「コンテナストア / ベッドバス&ビヨンド」のハイブリッド店舗として生まれ変わることになる。

2024年12月に破産申請し倒産したコンテナストア。ベッドバス&ビヨンドを傘下に持つビヨンドが約1億5000万ドル(約225億円)で買収し、今後は既存の店舗が「コンテナストア / ベッドバス&ビヨンド」のハイブリッド店舗として生まれ変わることになる。

在米28年のアメリカン流通コンサルタント
激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

整理・収納の専門店を全米で展開してきたコンテナストアがついに売却

ベッドバス&ビヨンドを傘下に持つビヨンド(Beyond)は2日、約1億5000万ドル(約225億円)でコンテナストアを買収することで合意したと発表した。

この買収には、スウェーデンに本社を置く収納システムブランドのエルファ(Elfa)や、シカゴを拠点とするカスタムクローゼット設計・施工のクローゼット・ワークス(Closet Works)も含まれている。

既存の100以上の店舗は「コンテナストア / ベッドバス&ビヨンド」としてリブランドされる予定だ

パンデミックの特需から暗転したコンテナストアの没落

1978年創業のコンテナストアは、整理収納の専門店というニッチ市場を切り開いてきたカテゴリーキラーだ。

パンデミック時には巣ごもり需要の爆発や、近藤麻理恵氏によるネットフリックスの番組「タイディングアップ(Tidying Up)」の世界的ブームが追い風となり、過去最高の売上を記録した。

しかし、コロナ需要の終焉とともに状況は一変する。インフレの進行と住宅ローン金利の高止まりにより、住宅の買い替えや引っ越しが減少。

整理収納用品の需要は急減し、主要顧客だった富裕層までもがウォルマートやディスカウントスーパーで買い物をするようになったのだ。

さらに、ターゲットが低価格な独自の収納ブランド「ブライトルーム(Brightroom)」を展開したことに加え、中国発のネット通販サイト「ティームー(Temu)」が激安収納用品を大量販売することで競争が激化。

売上高と既存店ベースは長期間にわたって二桁台のマイナスが続き、コンテナストアは危機的状況に陥った。

一度は破談になったビヨンドからの資金援助と破産申請

実はコンテナストアは、ビヨンド(Beyond)から4000万ドル(約60億円)の資金注入を受け、代わりにベッドバス&ビヨンドの商品を店頭で販売するという提携を発表していた。

しかし、コンテナストア側の資金調達条件が満たせず、この提携は白紙撤回されたのだ。

その後、コンテナストアはニューヨーク証券取引所での上場廃止を経て、連邦破産法第11条の適用(チャプター11)を申請し、事実上の倒産となった。

カリフォルニア州のベンチュラ郡にあるサウザンドオークス店やオックスナード店など、収益性の低い店舗のスクラップも開始されていた。

その後プライベートカンパニーとして再出発を図っていたところでの、今回の買収劇である。

ベッドバス&ビヨンドの「エブリシング・ホーム」構想

ベッドバス&ビヨンドのマーカス・レモニス(Marcus Lemonis)CEOは、自社を「ジ・エブリシング・ホーム・エコシステム(The Everything Home Ecosystem)」へと進化させる戦略を掲げている。

オムニチャネル小売、商品とサービス、ホームサービスの3本柱からなるこの戦略において、コンテナストアの獲得は重要なパズルのピースとなる。

買収後、店舗にはフローリング、照明、キッチン、ランドリールーム、バスルームのキャビネットなどの商品が追加され、ホームサービスが大幅に拡充される。

さらに、買収に伴い12~18ヶ月以内に4000万ドル(約60億円)のコスト削減を見込んでいる。

特に、世界的な収納ブランドであるエルファ(Elfa)の存在は大きく、レモニスCEOは「当社のホームサービス・プラットフォームにおける最も重要な成長エンジンのひとつ」と高く評価している。

今後は直販(DTC)や新たなパートナーシップを通じて、エルファ(Elfa)をグローバルブランドとしてさらに成長させる計画だ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。

一度は破談になったコンテナストアとベッドバス&ビヨンドの提携ですが、チャプター11を経て、結局はベッドバス&ビヨンドによる買収という形で落ち着きました。

パンデミック時には「タイディングアップ(Tidying Up)」効果もあって絶好調だったコンテナストアですが、消費者の行動変容とターゲットなどの競合の台頭により、専門店の立ち位置はあっけなく崩れ去りました。

今や収納ボックスは、わざわざ専門店に行かなくてもウォルマートやターゲットのついで買いで、あるいはネットのアマゾンで安く買える時代なのです。

今回の買収で面白いのは、コンテナストアの店舗が「コンテナストア / ベッドバス&ビヨンド」というハイブリッド店舗に生まれ変わることです。

ベッドバス&ビヨンドは一度すべての実店舗を閉鎖してオンラインブランドとして再出発していましたが、再び100以上の実店舗を手に入れることになります。

コンテナストアといえば、採用率がわずか3%で「偉大な1人は3人の良い人に匹敵する」という哲学を持つ、非常に優秀なスタッフを抱える企業として知られています。

店舗体験そのものが時代遅れになりつつある中で、この人的資本をベッドバス&ビヨンドがホームサービス事業でどう生かしていくのか。

ただ商品を並べるだけの「売り場至上主義」ではなく、顧客の住空間全体をデザイン・施工までサポートするソリューションへと進化できるかが、今後の勝負の分かれ目になりそうです。

最後のカテゴリーキラーがどのような新しいエコシステムを築くのか、激しく注目です。

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