オンワード樫山が2012年春夏に始動したウィメンズブランド。染色や仕上げなど何にも加工されていない、織られたままの生成り布や生機に着想。大人の女性に向けて、着る人の個性を引き立てるシンプルなコレクションを提案する。
BEIGE,のコレクション
船津幸子
Sachiko Funatsu
エスモード・ジャポンを卒業後、オンワード樫山に入社。デザイナーとして「ICB」「オープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)」を経て、2019年11月より「ベイジ,( BEIGE,)」に携わり、2022年6月にベイジ,のチーフデザイナーに就任。
ADVERTISING
目次
- BRAND CONCEPT -
“,(カンマ)”に込めた思いは「ブランドが続いていくように」
ブランド名の語源となった「ベージュ」を「生成り=本質」と捉え、華美に飾らず、おおらかに自分らしさを表現できる大人の女性に向けたスタンダードアイテムを打ち出す。最後に“,(カンマ)”を加えたのは、あえてピリオドではなくカンマをつけることで、ブランドが長く続いていく願いを込めている。また、着る人のオーラや着こなしでブランドが変容していくという、"その人らしさ"を表現できるブランドでありたいという意味も含めた。
- CHARACTERISTIC ITEM -
ブランドを代表するアイテムは、デイリーに活躍するジャケット

「CINDY」シリーズ
Image by: BEIGE,
定番人気は、ビジネスシーンからセレモニーシーンまで幅広く活用できるストレスフリーなジャケット。特に「DECADE」ラインの「CINDY」シリーズのジャケットは、ブランドの代名詞になっている。着流す感覚で羽織れるボタンレスのダブルカラーデザインが特徴。気軽にまとえて端正な雰囲気を醸し、華やかさもでるベストセラーアイテムだ。フロントを閉めなくても体に沿う女性らしいシルエットが特徴で、後ろ姿もカッコいいジャケット。「袖口はストレッチを利用した細めの筒袖で、軽くたくし上げてソフトにシャープな着こなしも楽しめます。裏側がサテン地のため、裏無しでも着やすく、肌触りも優しく着心地がいいのもポイント。裏地が無いのでゴールドのパイピングで端を始末し、脱いでも素敵なジャケットです」と解説する。なお、ベイジ,のアイテムはゴールドのパイピング、ジッパーやボタンをゴールドであしらうのが多く、ブランドを象徴するディテールとなっている。
- SHOP -
おすすめの店舗は百貨店
「ベイジ,」は主要な百貨店で購入できる。おすすめのショップは、東京エリアは伊勢丹新宿本店、三越銀座店、大丸東京店。名古屋エリアは松坂屋名古屋店、大阪エリアは阪急うめだ本店とジェイアール京都伊勢丹。九州エリアは岩田屋本店、熊本鶴屋。
- PERSON -
ブランドの知名度を高めたのは、滝沢眞規子
ブランドのデビューからモデルの滝沢眞規子が愛用しており、私服で紹介したことから知名度がアップ。テレビ番組「ソロモン流」でブランド好きを公言し、その当時紹介したジャケットには電話の問い合わせが殺到した。
- ANNIVERSARY -
10周年を記念して10アイテムを限定発売
2022年に10周年を迎え、定番アイテムの集大成となる特別コレクションを発表。アイテムは以下の通り。ゴールドのジッパーがエレガントなライダース、身体が包み込まれるようなカシミヤのファーニット、凛とした表情の真っ白なシャツ、ハンサムな顔を持つギャザーたっぷりのシャツ、替え襟やライナーで表情が変わるトレンチコート、カジュアルコンシャスな大人のチノパンツ、白い襟裏がアクセントの極上素材ジャケット、肌に吸いつくオーバーサイズシャツ、プリーツの変化を楽しむラップスカート、ブランド名が隠されたナンバーコードのTシャツ。「すべてのコレクションは、心を込めて大切に作っていますが、特に10周年企画は、そばにあるだけで豊かな気持ちになり、長くご愛用いただきたい定番の10アイテムを10年間の集大成として作りました」とコメントしている。























Image by: BEIGE,
- COLLECTION -
2022年秋冬コレクションはプレッピーを再解釈



テーマは「A Spoonful of Element:ひとさじの要素」。“でしゃばらず控えめであること、上質であること、細部に亘って周到でこだわり抜くこと、こびないこと、ウィットに富むこと、いつまでも記憶に残り続けること”というブランドの6大要素を改めて見直し、ネオプレッピーを意識したジャケットスタイルを提案した。
- FAVORITE ITEM -
デザイナーお気に入りのアイテムは、オーバーシルエットのシャツ

コレクションの中で宮下デザイナーが気に入っているのは、極上のウール素材で作った贅沢なボリュームシャツとスカートのルック。特にシャツについて「肌に吸いつくような手触りが、袖を通すたびにラグジュアリーな気持ちになれる大人の上質カジュアルアイテム」と太鼓判を押している。
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主要年表
【2022年】
セットアップのカスタマイズイベントを開催
【2021年】
新ライン「ベイジ, エクリュ」スタート
【2011年】
オンワードから新ブランド「ベイジ,」来春デビュー
最終更新日:
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