アラン・ポール（Alain Paul）が手掛けるフランス発のブランド「アランポール（ALAINPAUL）」が2025年春夏コレクションをパリのシャトレ座で発表した。

　1989年生まれのアラン・ポールは、マルセイユ国立高等バレエ学校でコンテンポラリーダンスを学び、デムナ（Demna）が率いた「ヴェトモン（VETEMENTS）」に入社。2017年まで在籍し、2018年から2022年までヴァージル・アブロー（Virgil Abloh）の下「ルイ・ヴィトン（LOUIS VUITTON）」のデザインチームの一員として経験を積み、2023年に夫のルイス・フィリップ（Luis Philippe）と共に、自身の名を冠したブランド「ALAINPAUL」を設立した。

　2025年春夏コレクションは、テーラリングをベースに、シルエットで身体の拡張を目指した。真っ白な会場は朝のレッスンが行われるダンススタジオをイメージしたといい、ダンスのレッスンで衣服が引っ張られたり、横に伸ばされたりする様をデザインで表現した。シャツやドレス、スカートなどには伸縮性の高い素材を用いてモデルの動きに追随するフォルムを形成。シースルーでのレイヤードや腕に取り付けたサポーターのようなバッグ、フリンジドレスなどでアクセントをつけた。