
Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)
「アンセルム(ANCELLM)」が、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/S」でブランド初のランウェイショーを開催し、2026年春夏コレクションを発表した。
アンセルムは、文化服装学院を卒業後、国内ブランドなどで企画生産を担当していたデザイナー 山近和也が2021年春夏シーズンにスタート。「視点を変えた経年変化」をコンセプトにカッティング、加工など独自技術を用いて、着用を重ねるごとに唯一無二の表情が生まれるメンズウェアを展開している。
初のショーの舞台は、新宿住友ビル三角広場。約3250平方メートルの空間を贅沢に使用し、会場中央に用意されたランウェイの上を新作をまとったモデルが歩いた。
ブランドとしては、毎シーズンテーマを設定することはせず、世の中のムードを反映したコレクション製作を行っている。2026年春夏シーズンは、通常のシーズンと比べて色を取り入れてグラデーションをつけることを意識したという。グレーや薄いミントグリーン、チャコールなどのカラーをベースに、イエローやレッドなどの鮮やかなカラーパレットをアクセントに採用した。
コレクションでは、ブランドの代名詞とも言えるデニムアイテムのほか、ブランド初の革製品である表面にガラスコーティングを施したレザージャケット、ブランドコンセプトである経年変化を表現したような裾や袖先が切りっぱなしになっているセットアップやシャツなどが登場。グランジ風のアイテムにあえてスカーフをスタイリングするなど、キレイめな要素と組み合わせることでアイテムの奥行きや可能性を表現した。
今回初めてショーを開催したことについて、デザイナーの山近は「ブランド立ち上げ時から海外でもしっかり売っていきたいと考えていた。ブランド5周年を控え、自分の意思を改めて形にする意図を込めてショーを開催した」と説明。ショーを振り返って「スタイリングの組み方だったり色々と大変なことはあったが、楽しかった。周囲の反応を見ながら、需要があるのであればまた挑戦したい」と次回のショー開催にも意欲を見せた。
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