
Image by: FASHIONSNAP
「ディフォー(DDDD)」がランウェイショーを開催し、2026年春夏コレクションを発表した。会場は、東京タワーメディアセンター。
ディフォーは、デザイナーの藤田茂樹が手掛ける東京発のファッションブランド。「Dress Up Lazy」をコンセプトに、洗練されたエレガンスにあえてストリートの無骨さを重ねたスタイルを提案している。
今シーズンは、服の構造へのポストモダン的なアプローチを実践。折り紙を用いたシミュレーションで、「ちょっと変えるだけで大きく違う」自由なアイデアを探求した。手を動かす中で偶然に生まれた形を、そのままコレクションに落とし込んだという。
このテーマを象徴するのが、独特な構造のドッキングデザイン。袖が4本ついたシャツやトレンチコート、ハーフパンツとトラウザーズが合わさった4本脚のパンツが登場した。「袖が4本に増えたらどんな着こなしができるか」という純粋な好奇心を形にしたアイテムは、袖を垂らしたりスカーフのように巻くことでドレープが生まれたり、脚を通していない2本の筒がゆらゆらと揺れるなど、人が着て動くことでユニークな表情を見せた。
ドッキングシャツは前後が逆転した作りで、後ろ襟に前下がりをつけることで骨格に添った自然なカーブを実現。4本脚のパンツはどこに脚を通してもシルエットが崩れないよう設計するなど、奔放なアイデアとは裏腹な細やかな配慮が印象的だ。服の構造的な秩序を解体するデザインは、インサイドアウトのテーラードジャケットや、穴の位置を中心より僅かに下にずらしたアシンメトリーなベルトなど随所に見られた。
カラーパレットは、メンズウェアの定番であるブラックやグレー、アースカラーを軸に展開。ミントグリーンやペールイエロー、ボールドなレッドなどをアクセントに添えた色選びが目を惹いた。アパレルのほかにも、カラフルなフェザーをあしらったブレスレットや、シルバーでフジツボを象ったピンズ、撮影現場などで使う砂袋がモチーフのバッグなど、遊び心のあるアクセサリーがコレクションを彩った。
ショーの終了後は、モデルたちがランウェイにマネキンのように残り、作品を間近で見られる演出も。会場に登場したSHIGEKIが、来場者の質問に答えながらマイクを片手にプレゼンテーションする場面もあり、作り手としての誠実な責任感が感じられる一幕となった。
最終更新日:


















































































































































RANKING TOP 10
アクセスランキング

関西最大級の蚤の市「Vintage Market-万博 蚤の市-」が万博記念公園で開催