ナデージュ・ヴァンヘ＝シビュルスキー（Nadège Vanhée-Cybulski）が手掛ける「エルメス（HERMÈS）」2025年秋冬ウィメンズコレクションは、ダークブラウンの壁に囲まれて土が敷かれたランウェイで発表された。

　グレー、ブラウン、ブラックのダークトーンがベースとなった今シーズンは、フェミニンとマスキュリンが交錯。フェルトとラムスキンのリバーシブルコート、ジッパーの開け閉めで表情を変えるセットアップなど、クラフトマンシップに裏打ちされた機能美を追求しながら、レイヤリングによって着こなしの幅を広げた。身体に沿うシルエットに、マイクロミニ丈のショートパンツとブーツ、ノースリーブドレスとロンググローブといった潔いカッティングの肌見せが特徴。ベージュやライトグリーンが差し色となり、終盤は木の年輪をイメージしたグラフィカルなプリントや、刺し子風のハンドステッチが施された。バッグでは、エルメスのメイクアップアイテムを収納できるヴァニティケースが登場している。