「ジュリ ケーゲル（Julie Kegels）」がパリファッションウィーク初日の9月29日、パリ16区の地下鉄パッシー駅の高架下でランウェイショーを開催した。2026年春夏コレクションのテーマは「Quick Change」。

　ショーの幕開けと共に32人の女性の声によるサウンドトラックが響き渡り、コレクションはオフィスから夜の社交の場まで絶えず変化し続ける現代女性の姿を映し出した。ランジェリーのディテール、シアーな素材、アップサイクル素材を用いたパッチワークなど、クラフト感と遊び心を取り入れながら、「時間」や「記憶」の痕跡としてシワや乱れといった不完全さを肯定。数秒でシルエットが変化する「クイックチェンジ」と名付けられた技術は、衣服の可能性を広げる役目を果たしている。また、ボディペイントのように肌に溶け込むアクセサリーなど、挑発的なスタイリングが視線を集めた。