パリ・ファッションウィーク初日の6月18日、末安弘明による「キディル（KIDILL）」が、2025年春夏コレクションを発表した。会場は、かつてルイ16世とマリー・アントワネットが埋葬されたパリ8区にある「贖罪礼拝堂」の庭園。今シーズンのインスピレーション源は、LAを拠点とするパンク・ヒップホップ・デュオ、 Ho99o9（ホラー）だ。末安は、長年対話を重ねてきた彼らのスタイルに影響を受け、特徴的なレース使い、スリーブレス、ウエディングドレスに加え、安全ピンや南京錠、ワッペンなどDIYカスタマイズや、Ho99o9のグラフィックを取り入れたルックを作り上げた。「アンブロ（UMBRO）」とのコラボレーションでは、「キディル」流にアップデートされた耳付きフードのトラックジャケットやパンツが披露された。

（文：上岡 巧）