平松真里奈が手掛ける「M.ヒラマツ（M.HIRAMATSU）」の1stコレクション。

　デザイナーの平松は、2014年にセントラル・セント・マーチンズのニット科を卒業。ロンドンの高級刺繍工房 Hand&Lockで職人として経験を積んだ後、インドの高級ニットウェアブランドVaranaのデザイナーとして約2年間インドで過ごした。インドで触れた手刺繍に感動し、職人の作品を持続可能な形で紹介できないか、という考えから2019年に「M.ヒラマツ」を設立した。

　「BLOOM」と題した1stコレクションは、神様へのお供え物やお祝い事の装飾としてインドの町の至るところで見かける「花」がインスピレーション源に。コレクションのキーとなるのは、デザイナーがこれまで目にしてきた花や情景をデザイン画に落とし込み、インドの職人によって制作された「刺繍フレーム」。手刺繍によるアートピースのような刺繍フレームが、パーカやTシャツといった日常着に縫い付けられた。このほか、かぎ針編みのバケットハットやシャツなどを発表。

　なお、スローなファッションを提案したいという考えから、通常のコレクションカレンダーにとらわれず、今後は不定期でコレクションを発表していく。