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坂井俊太手掛ける「パラトレイト(paratrait)」が、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 A/W」でランウェイショーを開催し、2025年秋冬コレクションを発表した。
パラトレイトは、「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」や「バーバリー(BURBERRY)」でウィメンズウェアデザイナーとして経験を積んだ坂井が2023年秋冬シーズンにスタート。ブランド名は「PARALLEL PORTRAIT」という造語の略で、坂井自身が得意とするトラッドの゙要素に、スポーツブランドなどへのデザイン提供で培ったテック要素を加え、衣服を分岐進化させることを目指したコレクションを展開している。2024年9月に東京を拠点とするファッションデザイナーを支援する「TOKYO FASHION AWARD 2025」を受賞したことで初のショー開催に至った。
初のショー開催となった2025年秋冬コレクションは、日本固有の神仏融合やアニミズム思想を軸に、ネパール・カトマンズでの古代仏教や山岳崇拝を絡めて製作。万人に平等に訪れる「死」という概念と向き合い、「終わりと始まりの交錯」をテーマにデザインを行った。
会場では、中央に一筋の赤い光が差し込み、ショーがスタート。デザイナーの坂井曰く、この赤い光は芥川龍之介による短編小説に登場する「蜘蛛の糸」をモチーフにしたもので、モデルが歩きながら「どの観客に転生しようか」と品定めをしているという演出だったという。
コレクションでは、伝統技法である刺し子をコンピュータに読み込み、ジャカード生地で表現したジャケット、ネパール・カトマンズの織物「ゲリ」から着想を得てテクニカルウェアの技術と融合させたストライプ柄のジャケット、コートなど、トラディショナルと新しさを掛け合わせるブランドの姿勢を反映したアイテムがランウェイを彩った。
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ABOUT THE BRAND
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デザイナーの坂井俊太が2023年に立ち上げたブランド。“衣服を分岐進化させ、並行世界の肖像を生み出す”をコンセプトに掲げ、テックとトラディショナルという相反する要素を掛け合わせた独自のコレクションを展開している。
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文化服装学院で学んだ後渡英し、イスティチュート・マランゴーニ(Istituto Marangoni)のロンドン校で修士課程を修了。その後「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」と「バーバリー(BURBERRY)」でウィメンズウェアのデザインを担当。日本に帰国後、デザイン事務所設立。国内外のブランドにデザインを提供し、現在は 「ダイワ(DAIWA)」などのデザイナーも務める。2023年、「パラトレイト(paratrait)」をスタート。2024年には、「TOKYO FASHION AWARD 2025」受賞デザイナーに選出された。

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