SATORU SASAKI2025年秋冬コレクション
論理や数字ではない“感情”の重要性を表現
Image by: Runway:FASHIONSNAP(Koji Hirano)、Backstage:FASHIONSNAP(Kazuki Ono)

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SATORU SASAKI2025年秋冬コレクション
論理や数字ではない“感情”の重要性を表現
Image by: Runway:FASHIONSNAP(Koji Hirano)、Backstage:FASHIONSNAP(Kazuki Ono)
デザイナー佐々木悟が手掛ける「サトル ササキ(SATORU SASAKI)」が、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 A/W」でランウェイショーを開催し、2025年秋冬コレクションを発表した。
“原始的な未来”を意味する「PRIMITIVE FUTURE - 2」と名付けられたコレクションは、20世紀を代表するアメリカの画家 マーク・ロスコ(Mark Rothko)の作品やその思想から着想を得て製作。鑑賞者に論理ではなく”感情“で作品を見られることを望み、途中で具象画から抽象画へと作風が変化したロスコがもつ感覚を、佐々木が「”今”に必要なもの」と捉えてコレクションに落とし込んだ。「現代では、人は数字や言葉などで安心感をもち、自分自身の心に従って制作や事業を行うのではなく、人に認めてもらえそうなものを探りながら作られたものばかりになってしまった。言葉や論理、数字ではなく、人間が元々持つ“感情”というプリミティブなものがこの先の未来に必要不可欠になることを表現したかった」と佐々木は語る。
ショーでは、ロスコを象徴する作品である「カラーフィールド・ペインティング」を彷彿とさせる赤や黄色、青のグラデーションカラーを、無彩色と組み合わせて取り入れたルックが数多く登場。ファーストルックのビスチェドレスをはじめ、明度の異なる同系の3色・2種類の番手の糸をループ編みして立体感のある造形に仕上げ、”絵画を纏うこと“をイメージしたショートパンツやクラッチバッグのほか、ニードルパンチによって大胆なハンドペイントでチェック柄を描いたように見えるジャケットやシャツ、グラデーションで柄を表現したニットカーディガン、レザー製の巨大なパレットをフロントにあしらったハーネスのようなデザインのトップスなど、コレクションの随所にロスコのエッセンスを落とし込んだ。
また、左腿から右足首にかけて大胆なカッティングを施したアシンメトリーなドレスや、ウエストから背中にかけてホールがデザインされたジャケット、ウエストが見えるクロップド丈のトップスなどによる肌見せに加え、毛足の長いシャギー素材を用いたコートやパンツ、ウエストから長く垂れ下がった2色のベルトなど、視覚や触覚といった“感覚”を刺激するようなディテールも散見。ショーではウィメンズとメンズ双方のモデルやルックが登場し、「性の境界を明確にせず、女性はより強く、男性はよりフェミニンに感じられる」スタイリングを提示した。
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