
Image by: ssstein
浅川喜一朗が手掛ける「シュタイン(ssstein)」が、2026年春夏コレクションのショーを開催した。会場は、18世紀初頭に建てられたパリの歴史ある邸宅「Hôtel de Maisons」で、ヴァイオリニストASIAによる生演奏の中で披露された。
今シーズンは、ブランドが重視する「ミニマルで、自然体、そしてエレガントさがある」ものづくりを目指すアティテュードを維持しながらも、モノトーンを中心としてきたこれまでのカラーパレットに赤や青、黄緑といった鮮やかな色彩を加えた。こうした色彩は、コリーヌ・デイ(Corinne Day)やマーク・ボスウィック(Mark Borthwick)、アンダース・エドストローム(Anders EDSTRÖM)といった写真家たちの作品からインスピレーションを得たもの。「ただ色を似せたかったわけではなく、それぞれの作家のフィルターを通して表現された色彩やムードを読み取り、またシュタインのフィルターを通して届けたかった。そうしたムード自体を表現するのにふさわしい素材や色合いを追求した」と浅川は説明する。
コレクションでは、シグネチャーや定番アイテムのバリエーションを幅広く展開。ジレとコートを組み合わせた「ドッキングコート」の新型として、スタンドフォールカラーコートが登場したほか、フライトジャケットのウエストにはリブニットやギャザーをあしらい、テーラードコートやブレザーは、従来よりもリラックス感のある要素や薄手のパッドで肩に丸みを持たせるなど、柔らかな印象を与えるディテールを充実させた。シュタインは近年女性客も増加傾向にあることから、今シーズンから各アイテムにXSサイズを加え、より幅広いサイズ展開で打ち出していくという。
「FASHION PRIZE OF TOKYO 2025」の副賞として、先シーズン、今シーズンにパリでコレクションを披露する機会を得たシュタイン。ショーを終えた浅川は「パリでは、より多くの方にショーを見ていただけるので、さまざまな素敵な出会いを得るチャンスになると実感した。今後も継続してパリでコレクションを発表していきたい」と手応えを見せた。
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