
Image by: 早稲田大学繊維研究会

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「早稲田大学繊維研究会」が、2025年度のファッションショーを東京・千代田区にある科学技術館で開催した。テーマは「それでも離さずにいて」。
ショーの根底に流れるのは、SNSの発達とファストファッションの普及によって、かつてない速度で加速する流行サイクルへの危機感。配布されたステートメントには、「変化の速さに無自覚なまま翻弄されてしまうとき、私たちは速度の奔流に飲み込まれるようにして、気づかぬうちに大切なものを失ってしまうかもしれない」という警鐘が記されていた。
しかし、同研究会のスタンスは単なる「アンチ・トレンド」や「懐古主義」ではない。流行の速度自体は現代社会の不可避な前提として受け入れつつ、それに受動的に飲み込まれる個人の態度を問い直す。「全てに従うのでもなく、また全てを拒絶するのでもなく、流れの中に立ちながら、それと冷静に対峙すること」。この哲学が、全29体のルックを通して表現された。
1.萩原紬希「無垢」
2.長野桃子「不揃いの秩序」
3.石塚然「facade in motion」
4.横田知歩「境界線のスーツ」
5.阿部櫂斗「布」
6.杉田美侑「世界は仮象となる 仮象は本質となる」
7.齋藤菜摘「ゆめのなか」
8.大川穂乃果「影を留めて、息を止める」
9.加藤莉緒「手の記憶」
10.藤原一花「昇華された離歌から」
11.柳小春「you are preserved in me」
12.岡田麻央「不易流行」
13.笹壁結衣「からっぽな居場所」
14.貝塚紗世「めぐるトポス」
15.笹壁結衣「むすび」
16.松浦愛里「愛の記憶」
17.加藤莉緒「無機質な情熱」
18.内山みのり「泡沫におぼれたい」
19.片野仁愛「あの日の翼」
20.山本佳奈「余波」
21.柳小春「but I'ma creep」
22.西野朝香「記憶の製」
23.南希和「変わらないもの」
24.グイ蘭丸「un pied pensant」
25.宇都木陽名「消えない輪郭を抱いて」
26.小林千鶴「大(きな)人コドモ」
27.阿部櫂斗「働き方改革」
28.萩原細希「the unwavering core」
29.長野桃子「矜持を縫う」
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