気温11度、男女別の最適な服装とは？

　衣類の保温性の目安になる数値である「クロー値」を基準に、気温が11度のときに快適に過ごせるコーディネートを紹介します。

クロー値とは：衣類の保温性の目安になる数値。人間は皮膚の表面温度が約33℃＝室温が約30℃であるときが一番快適であると言われており、気温が20度のときに皮膚の表面温度を33度にするために必要なクロー値が1.11です。気温が0℃のときは3.33クロー、気温が−20℃のときは5.56クロー分のアイテムを着用すれば快適な皮膚温度が得られる計算になります。

このページでは、独自に算出したクロー値をもとにアイテムを選び、それぞれの気温のときに快適でいられるコーディネートを紹介します。あくまでも数値上で導き出されたコーディネートですので、参考としてご利用ください。クロー値の詳細はこちら。

気温11度になるのはどんな場所のどんなとき？

大阪：（2月上旬）平均的な最高気温が11度前後となり、冷たい北風が吹く日が多いです。晴れ間はあるものの日差しは弱く、朝晩は5度を下回ることがあります。
札幌：（4月下旬）最高気温が11度ほどまで上がり、積雪が解けて街に春の気配が広がります。日中は穏やかですが、夕方からは再び冷え込みやすく、にわか雨やみぞれが残ることもあります。
長崎：（12月上旬）平均的な最高気温は11度程度で、乾いた冬の空気に包まれます。晴天の日中は陽射しが暖かく感じられますが、夜間は放射冷却で気温がぐっと下がります。
ダブリン：（アイルランド・3月上旬）最高気温が11度前後となり、曇り空と小雨が交互に訪れます。風が強まりやすく、日照が短いことから体感はさらに低く感じられます。
ブリュッセル：（ベルギー・3月中旬）平均的な最高気温が11度ほどで、短い晴れ間の合間に霧雨が降ることが多いです。朝晩は3～4度まで下がり、石畳がしっとりと濡れる日が続きます。

　気温が11度のときに快適に過ごせるクロー値は「2.11」です。合計クロー値が「2.11」になるコーディネートを紹介します。

※以下で紹介する各アイテムのクロー値は、FASHIONSNAPが独自に算出しています。コーディネート例は、そのクロー値に基づき組んだ参考例の一つとしてご覧ください。

【ウィメンズ編】気温11度の時のコーディネート

　アウターは端正なチェスターフィールドコート。ロングシルエットが体を包み込みます。インナーにはアーガイルセーター、ネルシャツ、サーマルTシャツを重ねて、空気層をキープします。ボトムスはキルトスカートのプリーツの揺れが軽快さを演出。ニット帽が頭部の放熱を抑制し、レザー手袋が指先まで体温をキープ。クラシックと機能性を兼備したコーディネートです。

コーディネートのクロー値詳細：チェスターフィールドコート（0.45クロー）＋アーガイルセーター（0.36クロー）＋ネルシャツ（0.35クロー）＋サーマルTシャツ（0.3クロー）＋キルトスカート（0.25クロー）＋ハイソックス(厚手)（0.03クロー）＋ブーツ（0.1クロー）＋ニット帽（0.04クロー）＋手袋(レザー)（0.11クロー）＋その他下着など（0.09クロー）

【メンズ編】気温11度の時のコーディネート

　800FPダウンジャケットの保温力の高さで、インナーはTシャツ1枚で十分です。ボトムスにはブラックデニムパンツを選択。緩やかに絞られるテーパードが脚線を長く演出します。足元はワークシューズ。ぽってりとしたフォルムが、アクセントになります。

コーディネートのクロー値詳細：800FPダウンジャケット（1.68クロー）＋Tシャツ（0.1クロー）＋デニムパンツ（0.22クロー）＋靴下（ふくらはぎ丈）（0.03クロー）＋スニーカー（0.02クロー）＋その他下着など（0.05クロー）

■気温別の最適な服装
28度｜27度｜26度｜25度｜24度｜ 23度｜22度｜21度｜20度｜19度｜18度｜17度｜16度｜15度｜14度｜13度｜12度｜11度｜10度｜9度｜8度｜7度｜6度｜5度｜4度｜3度｜2度｜1度｜0度｜-1度｜-2度｜-3度｜-4度｜-5度｜-6度｜-7度｜-8度｜-9度｜-10度｜-11度｜-12度 ｜13度｜-14度｜-15度｜-16度 ｜-17度｜-18度｜-19度｜-20度

コーディネートの参考になるストリートスナップはこちらから。