用語集
検索
気温-11度、男女別の最適な服装とは?

Image by: FASHIONSNAP
衣類の保温性の目安になる数値である「クロー値」を基準に、気温が−11度のときに快適に過ごせるコーディネートを紹介します。
クロー値とは:衣類の保温性の目安になる数値。人間は皮膚の表面温度が約33℃=室温が約30℃であるときが一番快適であると言われており、気温が20度のときに皮膚の表面温度を33度にするために必要なクロー値が1.11です。気温が0℃のときは3.33クロー、気温が−20℃のときは5.56クロー分のアイテムを着用すれば快適な皮膚温度が得られる計算になります。

Image by: FASHIONSNAP
このページでは、独自に算出したクロー値をもとにアイテムを選び、それぞれの気温のときに快適でいられるコーディネートを紹介します。あくまでも数値上で導き出されたコーディネートですので、参考としてご利用ください。クロー値の詳細はこちら。
気温−11度になるのはどんな場所のどんなとき?
旭川(北海道・1月中旬):平均最低気温は−11度前後、晴れた朝は放射冷却が強まり、きりっと澄んだ空気の中で霧氷が見られることがあります。
野辺山高原(長野県・2月上旬):月平均気温がおよそ−11度、乾いた冷気が続くため積雪量は多くないものの、地表は終日凍結しやすい状態が続きます。
イエローナイフ(カナダ・1月):月平均気温が−11度付近、晴天率が高く、乾燥した空気のため視程が良好で、夜間は冷え込みが一段と厳しくなります。
トロムソ(ノルウェー・2月):平均最低気温は−11度ほどで、北大西洋海流の影響により湿った空気が流れ込み、湿雪やみぞれが交互に降ることがあります。短い日照時間の合間に時折差す弱い日差しが、氷雪を柔らかく照らします。
フェアバンクス(アメリカ・アラスカ州・11月下旬):平均最低気温は−11度、冷たい内陸性の気団が停滞し、無風状態になると地表付近に冷気がたまり、霜と薄い氷霧が発生しやすくなります。
気温が−11度のときに快適に過ごせるクロー値は「4.56」です。合計クロー値が「4.56」になるコーディネートを紹介します。
※以下で紹介する各アイテムのクロー値は、FASHIONSNAPが独自に算出しています。コーディネート例は、そのクロー値に基づき組んだ参考例の一つとしてご覧ください。
【ウィメンズ編】気温−11度の時のコーディネート

Image by: FASHIONSNAP
アウターにはG-1ジャケットを採用し、防風性と耐久性に優れたボディが外気をシャットアウト。インナーの「アイスブレーカー(icebreaker)」オアシスロングスリーブTシャツに、「マウンテンハードウェア(MOUNTAIN HARDWEAR)」のフリースジャケットとスウェットシャツを重ねることで、空気層による保温力を確保します。端正なシルエットのスラックスとブーツでキレイ目感をプラス。ファーウォーマー付きミトンが手先の熱放散を抑制します。
コーディネートのクロー値詳細:G-1(1.2クロー)+マウンテンハードウェア モンキーマンフリースジャケット(0.7クロー)+スウェットシャツ(0.36クロー)+アイスブレーカーオアシス ロングスリーブTシャツ(0.6クロー)+スラックス(0.22クロー)+ブーツ(0.1クロー)+ファーウォーマー付きミトン(1.31クロー)+その他下着など(0.07クロー)
【メンズ編】気温−11度の時のコーディネート

Image by: FASHIONSNAP
アウターは900FPダウンジャケット。ダウンが体温を逃さず、軽量ゆえ長時間の行動での疲労を抑えます。肌面に「パタゴニア(Patagonia)」キャプリーン・サーマルウェイトを配し、優れた吸湿発散で汗冷えを防止。中間層にR1フリースジャケットを挟み、グリッド構造が暖気を溜めつつ通気を確保します。下半身はクリース入りスラックスで端正さを演出し、スパッツを潜ませて脚全体を保温。足元はブーツで安定性を高め、レザー手袋とニット帽が末端の熱損失を抑えます。
コーディネートのクロー値詳細:900FPダウンジャケット(2.53クロー)+パタゴニア キャプリーン・サーマルウェイトインナー(0.7クロー)+パタゴニア R1フリースジャケット(0.5クロー)+サファリベスト(0.15クロー)+スラックス(0.22クロー)+スパッツ(0.15クロー)+ハイソックス(厚手)(0.06クロー)+ブーツ(0.10クロー)+手袋(レザー)(0.11クロー)+ニット帽(0.04クロー)+その他下着など(0.05クロー)
■気温別の最適な服装
28度|27度|26度|25度|24度| 23度|22度|21度|20度|19度|18度|17度|16度|15度|14度|13度|12度|11度|10度|9度|8度|7度|6度|5度|4度|3度|2度|1度|0度|-1度|-2度|-3度|-4度|-5度|-6度|-7度|-8度|-9度|-10度|-11度|-12度 |13度|-14度|-15度|-16度 |-17度|-18度|-19度|-20度
コーディネートの参考になるストリートスナップはこちらから。