用語集
検索
気温-15度、男女別の最適な服装とは?

Image by: FASHIONSNAP
衣類の保温性の目安になる数値である「クロー値」を基準に、気温が−15度のときに快適に過ごせるコーディネートを紹介します。
クロー値とは:衣類の保温性の目安になる数値。人間は皮膚の表面温度が約33℃=室温が約30℃であるときが一番快適であると言われており、気温が20度のときに皮膚の表面温度を33度にするために必要なクロー値が1.11です。気温が0℃のときは3.33クロー、気温が−20℃のときは5.56クロー分のアイテムを着用すれば快適な皮膚温度が得られる計算になります。

Image by: FASHIONSNAP
このページでは、独自に算出したクロー値をもとにアイテムを選び、それぞれの気温のときに快適でいられるコーディネートを紹介します。あくまでも数値上で導き出されたコーディネートですので、参考としてご利用ください。クロー値の詳細はこちら。
気温−15度になるのはどんな場所のどんなとき?
旭川(北海道・1月下旬):平均最低気温は−15度前後、放射冷却が強まる夜明け前には一層の冷え込みとなり、空気は乾燥して視界が良好です。
野沢温泉(長野県・2月上旬):早朝の最低気温が−15度近くまで下がります。日本海側からの季節風で粉雪が断続的に降り、地表は終日凍結しやすい状態が保たれます。
フェアバンクス(アメリカ・アラスカ州・12月):月平均気温がおよそ−15度、乾燥した内陸性の冷気が支配的で、無風状態になると地表付近に冷気が滞留し薄い氷霧が発生しやすいです。
タリン(エストニア・2月中旬):平均最低気温は−15度ほど、バルト海からの湿った空気が流れ込むと細かな雪や氷霧が生じ、視界がやや低下することがあります。
バンフ(カナダ・アルバータ州・1月):夜明け前の最低気温が−15度前後、大陸性の乾いた寒気に覆われる日が多く、晴天下では強い放射冷却により朝晩の冷え込みがさらに厳しくなります。
気温が−15度のときに快適に過ごせるクロー値は「5」です。合計クロー値が「5」になるコーディネートを紹介します。
※以下で紹介する各アイテムのクロー値は、FASHIONSNAPが独自に算出しています。コーディネート例は、そのクロー値に基づき組んだ参考例の一つとしてご覧ください。
【ウィメンズ編】気温−15度のときのコーディネート

Image by: FASHIONSNAP
アウターのM-51フィッシュテールパーカーの厚手コットンシェルが強風をはじき、ライニング内に暖気を閉じ込めます。インナーのTシャツが汗冷えを防止。ボトムスはキルティングスカートにスパッツを重ね、微細な空気層を蓄積するとともに高いストレッチ性で動きを妨げません。足元は「ネオス(NEOS)」のオーバーシューズが優れた防水性と雪面でのグリップを確保。厚手ニット帽とスカーフで頭部と首元の熱放散を抑制します。
コーディネートのクロー値詳細:M-51(2クロー)+Tシャツ(0.1クロー)+キルティングスカート(0.28クロー)+スパッツ(0.15クロー)+靴下(ふくらはぎ丈)(0.03クロー)+NEOS Overshoe Navigator 5 オーバーシューズ(2.3クロー)+スカーフ(0.01クロー)+ニット帽(0.04クロー)+その他下着など(0.09クロー)
【メンズ編】気温−15度のときのコーディネート

Image by: FASHIONSNAP
アウターに羽織ったファーコートの密集した毛足が、外気を遮断して保温層を形成します。肌面には「パタゴニア(Patagonia)」のキャプリーン・サーマルウェイトインナーを配し、優れた吸湿拡散性で汗冷えを防止。その上にカラーシャツとファインゲージセーターを重ね、薄手ながら多重の空気を蓄えて温度を安定させます。ボトムはしなやかなレザーパンツで風をブロックし、内側にスパッツを仕込んで脚全体を暖めます。厚手ハイソックスで足首を密封し、最後に「ネオス(NEOS)」のオーバーシューズを装着すれば、濡れた路面でも確かなグリップを発揮。リュクスとギアを融合した洗練レイヤリングです。
コーディネートのクロー値詳細:ファーコート(0.8クロー)+パタゴニア キャプリーン・サーマルウェイトインナー(0.7クロー)+ファインゲージセーター(0.36クロー)+カラーシャツ(0.33クロー)+レザーパンツ(0.30クロー)+スパッツ(0.15クロー)+ハイソックス(厚手)(0.06クロー)+NEOS Overshoe Navigator 5 オーバーシューズ(2.3クロー)
■気温別の最適な服装
28度|27度|26度|25度|24度| 23度|22度|21度|20度|19度|18度|17度|16度|15度|14度|13度|12度|11度|10度|9度|8度|7度|6度|5度|4度|3度|2度|1度|0度|-1度|-2度|-3度|-4度|-5度|-6度|-7度|-8度|-9度|-10度|-11度|-12度 |13度|-14度|-15度|-16度 |-17度|-18度|-19度|-20度
コーディネートの参考になるストリートスナップはこちらから。