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気温-18度、男女別の最適な服装とは?

Image by: FASHIONSNAP
衣類の保温性の目安になる数値である「クロー値」を基準に、気温が−18度のときに快適に過ごせるコーディネートを紹介します。
クロー値とは:衣類の保温性の目安になる数値。人間は皮膚の表面温度が約33℃=室温が約30℃であるときが一番快適であると言われており、気温が20度のときに皮膚の表面温度を33度にするために必要なクロー値が1.11です。気温が0℃のときは3.33クロー、気温が−20℃のときは5.56クロー分のアイテムを着用すれば快適な皮膚温度が得られる計算になります。

このページでは、独自に算出したクロー値をもとにアイテムを選び、それぞれの気温のときに快適でいられるコーディネートを紹介します。あくまでも数値上で導き出されたコーディネートですので、参考としてご利用ください。クロー値の詳細はこちら。
気温−18度になるのはどんな場所のどんなとき?
幌加内(北海道・1月下旬):平均最低気温がおよそ−18度、夜明け前の放射冷却が顕著で、乾いた冷気が長時間停滞します。
ノリリスク(ロシア・1月):月平均気温が−18度ほど、シベリア高気圧の下で晴天率は高い一方、吹く風が鋭く体感温度を大きく下げます。
ウランバートル(モンゴル・1月):平均最低気温が−18度前後、大陸性の乾いた寒気が居座り、無風の日には地表付近に冷気が滞留し薄い氷霧が発生しやすいです。
フェアバンクス(アメリカ・アラスカ州・1月):月平均気温がおよそ−18度、内陸特有の強い放射冷却により、晴天時でも空気は凍り付くような冷たさが続きます。
イルリサット(グリーンランド・2月):平均最低気温が−18度ほど、沿岸部ながら海が凍結しているため湿度は低く、静穏時には冷気が地表に溜まりやすいです。
気温が−18度のときに快適に過ごせるクロー値は「5.33」です。合計クロー値が「5.33」になるコーディネートを紹介します。
※以下で紹介する各アイテムのクロー値は、FASHIONSNAPが独自に算出しています。コーディネート例は、そのクロー値に基づき組んだ参考例の一つとしてご覧ください。
【ウィメンズ編】気温−18度の時のコーディネート

Image by: FASHIONSNAP
N-1デッキジャケットの丈夫なコットンサテン生地が風雪をはじき、ウールライニングが暖気をキープ。さらにミドルに重ねたバッファローシャツの厚手の生地が空気層を確保します。ボトムスはオーバーオールをチョイスし、カジュアル感をプラス。スパッツを裾下に重ねれば、足元からの冷気侵入をシャットアウトします。シューズは「ネオス(NEOS)」のオーバーシューズで雪面の冷湿と滑りをブロック。帽子で頭部の熱放散を抑制します。
コーディネートのクロー値詳細:N-1(2クロー)+バッファローシャツ(0.37クロー)+オーバーオール(0.35クロー)+スパッツ(0.15クロー)+靴下(ふくらはぎ丈)(0.03クロー)+NEOS Overshoe Navigator 5 オーバーシューズ(2.3クロー)+帽子(0.04クロー)+その他下着など(0.09クロー)
【メンズ編】気温−17度の時のコーディネート

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B-3シアリングフライトジャケットを主役に、インナーには「パタゴニア(Patagonia)」のキャプリーン・サーマルウェイトインナーを仕込み汗冷えを抑えます。その上に立体感のあるアランセーターを重ね、空気層を抱き込んで保温性をさらに向上。襟元からシャツを控えめにのぞかせれば、無骨なアウターに端正さが宿ります。ボトムはデニムパンツでラギッドなムードを添え、足元を堅牢なブーツでまとめれば、ミリタリーとカジュアルが調和した真冬仕様のコーディネートが完成します。
コーディネートのクロー値詳細:B-3(3.5クロー)+アランセーター(0.4クロー)+シャツ(0.3クロー)+パタゴニア キャプリーン・サーマルウェイトインナー(0.7クロー)+デニムパンツ(0.22クロー)+ハイソックス(厚手)(0.06クロー)+ブーツ(0.1クロー)+その他下着など(0.05クロー)
■気温別の最適な服装
28度|27度|26度|25度|24度| 23度|22度|21度|20度|19度|18度|17度|16度|15度|14度|13度|12度|11度|10度|9度|8度|7度|6度|5度|4度|3度|2度|1度|0度|-1度|-2度|-3度|-4度|-5度|-6度|-7度|-8度|-9度|-10度|-11度|-12度 |13度|-14度|-15度|-16度 |-17度|-18度|-19度|-20度
コーディネートの参考になるストリートスナップはこちらから。