畠山千明 @ハウススタジオ

“仕事で人と触れ合うことはストレス発散の一環。高揚感のある仕事と家の切り替えに悩んだこともあったけど、モデルの仕事を辞めたいと思ったことは一度もない。”

 外国人モデルの事務所として知られる「ZUCCA MODEL MANAGEMENT」に数少ない日本人モデルとして所属する畠山千明。「事務所に所属する海外モデルたちの多種多様な価値観に影響を受けたことで、型にはまらない柔軟な考えを持てるようになった」と話す。個性的なルックスで一躍人気モデルとなったが、「星の数ほどいるモデルの中で、仕事を頂けているというのは本当に奇跡だと思う。順位を付けず求められる仕事に対して全力でやっていきたい」と初心を忘れず、謙虚な姿勢でモデルという仕事に向き合っている。

 最近ではモデル以外にスタイリングや文章を書く仕事も増えているという。「セルフスタイリングの仕事はもちろん、マーケティング的なことを考えたブランドのルックのスタイリングをやらせてもらったのもおもしろかった」。モデルとして成功を収めながらもその枠にとどまらない意志が感じられた。

畠山千明 @代々木上原

“娘と過ごす時間は本当に楽しい。自転車に娘を乗せている時が自分が本当にヒロインになる時なのかも。”

 2ルック目はプライベートで4歳の娘とよく訪れる場所へ。「子どもを生んでいなかったら物事の考え方は全然違ったと思う。旦那と娘がいるからこそ、ただ見た目が個性的なモデルじゃなくて、家族を含めたパーソナリティのあるモデルとして受け入れてもらっている気がする」。仕事はもちろん楽しいが、家族との時間には変えられないという。「私のヘアスタイルとかファッション、雑誌などの私を見て『ママかっこいい!』と喜ぶ娘の思いにちゃんと応えたい。表向きはカメラの前にいる時がヒロインだけど、小さな娘のヒロインであることが私の日常」と華やかなモデルの世界で活躍する姿とは対照的な母親としての思いを語った。

 これまで貫いてきた独自のスタイルは、今後どう変化していくのだろうか。「産まれながらに考え方のネジが1本ずれていて(笑)。普通というものが分からないから、坊主で自分の道を切り開いたようにこれからも自由にしていきたい」と周りに惑わされることなく、自身の価値観に向き合い続けるという。

STYLING YOKO IRIE (TRON)
HAIR&MAKEUP MEGUMI ISOJIMA (SHIMA)
SPECIAL THANKS KIDS-COASTER INC