Interview | 彼が思う美意識について。vol.5

藤本洸大

藤本洸大

Interview | 彼が思う美意識について。vol.5

パスタを茹でながら考える
「新しさ」について 

リリー・フランキーさんが教えてくれたこと

藤本洸大

 「美しさ」の意味や考え方は、十人十色。傷ひとつないまっさらな状態も、時を重ねてなお輝くアンティークな状態も、美しさの一部だ。今を生き、未来への上り坂を駆け上がっている"彼"は、美しさをどう捉えているのだろう。ビューティ、ファッション、ライフスタイルの枠を超えて、彼の美意識を紐解く、オリジナルインタビュー。第5回は、俳優の藤本洸大にフォーカス。

 ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞して芸能界に入り、そのピュアな立ち振る舞いと確かな演技力で、じわじわと知名度をあげてきた彼。昨年秋に放送されたドラマ「修学旅行で仲良くないグループに入りました」で初主演を飾ると、等身大の不器用さと繊細な感情表現が話題を呼び、同世代を中心に一気に注目の存在へ。
そんな彼が語る美意識とは──。

topic1."大人っぽい"ヘアスタイルを探求中

⎯⎯昨年話題になったドラマ「修学旅行で仲良くないグループに入りました」(以下、「修仲」)での高校生役から一変、今日はとても大人っぽいスタイルですね。

 だいぶ大人っぽくなりましたよね?(笑)。今日は私服なので、ヘアセットも自分でしてきましたが、大人っぽさを意識してみました。ニット帽からはみ出る前髪にツヤを出したかったので、ウェーブ(WAVE)の「ヘアワックス」を使って。仕上げにオイルで髪の表面をなでる感じですね。
⎯⎯セルフでセットすることもあるんですね。

 全然ありますよ。前からヘアセットに興味はありましたが、学生時代は校則もあってなかなか自由にできないじゃないですか。だから卒業してから、自由にやり始めた感じですね。仕事でプロの方にセットしてもらうのでよく観察して、セルフでするときの参考にしています。プロのやり方は、自分では出せない雰囲気を引き出してくれるから、勉強になりますね。

⎯⎯ヘアケアのアイテムもありますね。

 中学3年生くらいのときから、お風呂上がりにヘアミルクを使うようになりました。そのくらいの年齢から周りの男子もだんだんとヴィジュアルに対する意識が高まっていて。まずはヘアセットから、そしてヘアケアという感じだったんです。長く「ディアボーテ ヒマワリ(Dear Beauté HIMAWARI)」のヘアミルクを使っていますが、ドライヤー前に塗布すると全体的にまとまるから、翌朝もセットが楽になります。

topic2.肌の土台を整えて、ベースメイクに挑戦したい

 この日の撮影にセルフメイクで訪れた彼は、メイクの勉強中だと言いながらも、自分なりのこだわりをキラキラした瞳で語ってくれた。すべての質問にまっすぐ答える彼は、時折見せる笑顔もまた印象的。

⎯⎯お持ちいただいた愛用アイテムについて、教えてください。

 メイクにはまだそれほど着手できていないのですが、リップには意識が集中しています。ニベア(NIVEA)の「モイストピュアカラーリップ チェリーレッド」は多分...20本目くらいですね。無くしがちっていうのもあるけど(笑)、とにかく手放せないアイテムです。ほんのり血色感が強調されるから、これだけしても浮かない。リップは数種類持っていますが、頻度的にもこれが1番です。

 あと乾燥対策として、「ラネージュ(LANEIGE)」の「リップグロウィバーム ベリー」も持っています。とくに冬から春にかけて乾燥するし、皮剥けとかヒビ割れを避けたくて、ほぼ毎日使っています。大袈裟だけど、僕にとっては薬くらい大事なものです!

⎯⎯ヘアセットと同じく、メイクもプロのヘアメイクさんから学べるのでは?

 そうですね。ベースメイクにも挑戦してみたいと思っているんです。自分でフルメイクできるようになったら、楽しいですよね、きっと。
⎯⎯そうなると、土台となるスキンケアが重要になってきますよね。

 スキンケアはきちんとしているほうだと思います。お気に入りは「ネイチャーリパブリック(NATURE REPUBLIC)」の「グリーンダーマCICA デイリーシートマスク」。これを毎晩、お風呂上がりに使っています。自分の肌にはシカ成分が合っているみたいなので、それが入った化粧水を塗ってからマスクの順番ですね。ヘアバンドで前髪をガッとあげて、パックをしている約3分の間に筋トレをします。そのあと乳液をつけて終わり。シートマスクを使ったのはこのアイテムが初めてなんですけど、すごくハマっちゃって。そろそろ買いに行かないと。
⎯⎯これがあればもっとスキンケアがはかどるのにな、というアイテムはありますか?

 加湿器ですね。直接的な関係がないように思えますけど、僕はとにかく乾燥に敏感で、冬は目の周りが赤くなってしまうほどなんです。だから加湿器で空間ごと湿度をあげていたんですけど、最近使っていたものが壊れてしまって...。もう大変なことですよ!だから加湿器が欲しいです。その次に、顔用のスチーマーも気になっていますね。
(右から)ウェーブ「ヘアワックス」、ラネージュ「リップグロウィバーム ベリー」、ニベア「モイストピュアカラーリップ チェリーレッド」、ディアボーテ ヒマワリ「トリートメントリペアミルク」、ネイチャーリパブリック「グリーンダーマCICA デイリーシートマスク」

topic3.靴から決めた、今日の私服

 「普段はもっと派手な服を着ている」という彼が落ちついたトーンの私服を選んだのには理由があった。「FASHIONSNAPの記事に登場する自分を想像したんです」と照れ笑いしたその横顔、多くの人に愛されるワケだ。
⎯⎯今日の私服のポイントは?

 靴と帽子ですかね。帽子はいろいろ持っているんですけど、今日のは初出しです。全体的に派手なアイテムを着用することが多いですが、今回はあくまで大人っぽく。「クルニ(CULLNI)」の白シャツは、僕のワードローブで1番高価なアイテムです!
⎯⎯落ち着いたトーンで、狙い通り"大人っぽい"です。

 ですよね!このコーデは靴から決めんたんです。古着店で安く手に入れた「コーチ(COACH)」のものですが、いい塩梅のブラウンなので、深みのあるグリーンが相性いいんじゃないかと思ってこのジャケットに。足のサイズが27.5㎝なことは、よく驚かれます(笑)。

topic4.新作「SHARE」で演じる高校生

 「修仲」で演じた人物とは全く違う性格の高校生を演じたという最新作について語る。今度はどんな人物を、どんな視点で演じるのだろう。
⎯⎯新ドラマ「シェア(SHARE)」への出演が発表されましたね。

 僕が演じる坂谷和哉(さかたにかずや)は、秋田汐梨さん演じる主人公の日下はる(くさかはる)に想いを寄せる幼なじみです。はるが突然、知らない男性とシェアハウスを始めるという物語ですが、和哉はそれを止めようと奮闘します。とにかくエネルギッシュなキャラクターですね。ほかの登場人物が比較的落ち着いているタイプなので、和哉だけ少し異質というか。物語を大きく動かす嵐のような存在だと思っています。

⎯⎯初めて和哉のセリフや行動と向き合ったとき、どう感じましたか?

 和哉は思ったことを素直に伝える人なので、セリフに性格がそのまま現れていることに気がつきました。そういう意味ではすごく感情が作りやすかったですね。このドラマは恋愛関係だけではなく、大人になる過程での若者たちの葛藤も描きます。それぞれの人間関係が複雑に絡み合っていく中で、和哉の存在がどう影響するのか、というところに注目してほしいですね。
⎯⎯ちなみに、「修仲」で日置朝陽(ひおきあさひ)を演じたときは、どんな感覚でしたか?

 日置はまた全然違うタイプですね。僕は役作りをする際、自分のリアルな高校生活を振り返ったりはしないんですけど、日置は僕と性格が少し似ていたような。具体的には、賑やかな友達に囲まれながら静かにニコニコしているところです。だから決してシャイとか、人見知りというワケではない。たまたま同じクラスに知り合いがいなかったから静かにしていただけなんです(笑)。ありのままの僕で臨んだキャラクターでしたね。

topic5.彼の美意識

 彼の美意識は、"人から見られる"部分に向けられた。しかしそれは外見だけではないという話の筋に、俳優としての熱意を感じる。
⎯⎯藤本さんが思う「美意識」とは?

 人前に立つ仕事なので、肌やヘアタイルを整えるなど、見た目の美しさはもちろん大事だと思っています。ただ、それ以上に僕が大切にしたいのは人間的な美しさです。どういう経験をして、どういう時間を積み重ねてきたのか。そういうものはきっと人相に表れて、画面越しでも伝わるものだと思います。年齢を重ねるごとに、人としての歴史や年季が顔ににじみ出るような人になりたいですね。

 憧れの俳優は仲野太賀さん。役としてその登場人物の"年季"を表情で表現されるところに感銘を受けています。僕もそういう演じ方ができる俳優になりたいです。
藤本洸大(ふじもと・こうだい)
2005年10月6日生まれの俳優。2022年に第35回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞し、デビュー。2025年にドラマ「修学旅行で仲良くないグループに入りました」(ABCテレビ)で主人公の日置朝陽を演じ注目を集める。今春スタートのドラマ「SHARE」(フジテレビ系)に坂谷和哉役で出演。FODではノーカット版を独占配信予定。Instagramは@kodai_fujimoto_official
styling:Kodai Fujimoto
photographer:Hikaru Nagumo(FASHIONSNAP)
text&edit:Hikaru Kimura(FASHIONSNAP)
Published on: 2026.03.24