Interview | 彼が思う美意識について。vol.6

本島純政

本島純政

Interview | 彼が思う美意識について。vol.6

パスタを茹でながら考える
「新しさ」について 

リリー・フランキーさんが教えてくれたこと

本島純政

 「美しさ」の意味や考え方は、十人十色。傷ひとつないまっさらな状態も、時を重ねてなお輝くアンティークな状態も、美しさの一部だ。今を生き、未来への上り坂を駆け上がっている"彼"は、美しさをどう捉えているのだろう。ビューティ、ファッション、ライフスタイルの枠を超えて、彼の美意識を紐解く、オリジナルインタビュー。第6回は、俳優の本島純政にフォーカス。

 鋭さと甘さを兼ねた眼差しで多くの役を演じ、ファン層を広げつつある彼。冷静でありつつも俳優という仕事や作品をこよなく愛する姿勢は、言葉の節々や撮影時の振る舞いからも自然と伝わってくる。注目されるきっかけとなった「仮面ライダーガッチャード」の放送から今年で3年。更新し続ける俳優魂とルックスの強さに、次なるステージへの期待が膨らむ。
そんな彼が語る美意識とは──。

topic1.セルフメイクのクオリティアップに尽力中

⎯⎯以前からメイクに興味があったとのことですが、最近アップデートはありましたか?

 BBクリーム、涙袋ライナー、シェーディング、日やけ止めは必ず使っています。リップもいくつか持っていて、とくにお気に入りは「スリー(THREE)」の「バランシング プロテクティブ リップ バー」ですね。もともと唇の血色が良いほうなので、あえて無色のもので保湿を重視しています。

 最近使うようになったのが、「シックス プラス X マット ローズ(SIXPLUS X MATT ROSE)」の「メイクブラシセット」。これすごいんですよ。1月に「光が死んだ夏」という舞台に出演していたのですが、観劇に来てくれた事務所の先輩がプレゼントしてくださって。ブラシの使い方を少し練習したら、メイクの仕上がりが格段によくなりました!新しい扉が開いた感じですね(笑)。間違いなく、今後セルフメイクをするときの必需品になりました。
⎯⎯先輩からの贈り物、というストーリーも素敵ですね。

 メイクの仕上がりが良くなったことはもちろんですが、これを使っていると"1人じゃないな"と感じることができて、心の支えのようなアイテムでもあります。だからこそオーディションを受けるときにも使う。まだ全種類を使いこなせていないので、ポイントメイクでの使い方なども勉強しながらメイクの幅を広げていきたいです。

⎯⎯挑戦してみたいメイクはありますか?

 顔の重心を操って面長に見せてみたり、童顔な印象にしてみたり。ナチュラルでありつつも印象が変わるようなメイクに挑戦したいです。プロのメイクさんと話す機会もあるので、いろんなワザを教えてもらっています。ファンデーションの色を相談したり、ヘアケアのおすすめを聞いたり...いつも僕から質問しすぎて、インタビューみたいになってますね(笑)。

topic2."毎日"丁寧に向き合っている肌のケア

 彼の美肌からは、21歳の若さという理由だけでは語り尽くせないほどのこだわりが感じられる。スキンケアについて聞いたとき、大きく膨れたマイポーチから、選りすぐりのアイテムを紹介してくれた。

⎯⎯お会いした瞬間、「肌、キレイ!!」と驚きました。

 ありがとうございます!スキンケアはメイクを始める前から力を入れていて、2年くらい前から「エレクトロン(ELECTRON)」の「デンキバリブラシ(R) 2.0」を朝晩使っています。遠方での仕事にも忘れず持っていきますね。とくに夜、これをやるかやらないかで、朝の肌印象が全然違うんですよ。朝イチから自分に自信がつくと、1日がうまくいくような気もして。
⎯⎯健康的な1日のスタートですね。そのほかのスキンケアアイテムも気になります。

 毎日のスキンケアは、導入美容液から始めます。化粧水と乳液は長らく「無印良品」のものを愛用しているのですが、最近、キュレルの「皮脂トラブルケア 保湿ジェル」に出合って、手放せなくなっています。これをスキンケアの最後に使うと、保湿力もテクスチャーも申し分なしって感じですね。スキンケアアイテムは実際に試して決めるタイプです。

⎯⎯それだけ気を遣われていると、やっぱり美容液も使いますか?

 使います。でも1つに決めているワケではなくて。その日の肌の状態に合わせてビタミンCだったりグルタチオンだったり、配合成分で使い分けている感じです。シートマスクも同じで、週に何回か、「何が必要かな?」と考えて使うものを選んでいますね。
⎯⎯かなり丁寧に、肌の状態を観察しているんですね。

 そうですね。今はちょっと敏感に傾いている気がする。そういうときは皮膚科に行って、飲み薬を処方してもらうこともあります。年齢的にも普段のスキンケアではカバーできない荒れなどがあるので、そこは病院で相談します。手の保湿も大事にしていて、メゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランスの「レイジーサンデー モーニング」のハンドクリームを使い始めました。保湿もバッチリで、何より香りが最高。香水をあまり使わない僕にとって、すごくちょうどいいんです。

⎯⎯食生活も意識していますか?

 していますね。基本的に3食自炊です。朝はプロテインパンケーキを食べて、昼は鶏胸肉・玄米・納豆・卵のセット。夜は軽めに終わらせることが多いです。

⎯⎯ガッツリ食べたくなるときもありませんか?油そばとか(笑)。

 まさに油そば、食べたいです!だからこれも自分で作るんですよ。MCTオイルを使ってみたり、こんにゃく麺に変えたりして、なんとか罪悪感がないようにアレンジします。最近気づいたんですけど、油そばって、もやしが重要で。もやしを入れた瞬間、一気に油そば感が出るんです!個人の感想ですが(笑)。
(右手前から)エレクトロン「デンキバリブラシ(R) 2.0」、スリー「バランシング プロテクティブ リップ バー」、メゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランス「レプリカ ハンドクリーム レイジーサンデー モーニング」、キュレル「皮脂トラブルケア 保湿ジェル」、シックス プラス X マット ローズ「メイクブラシセット」

topic3.シンプルと個性が共存したブランドがお気に入り

 メイクやスキンケアへのこだわりが強い人は、きっとファッション感度も高いはず。聞いてみると、やはり"素の美しさ"を保つ彼ならではの好みが伺えた。

⎯⎯今日の私服はどんなイメージですか?

 僕の好きなものを詰め込みました。黒、白、グレーが好きなので私服もその色ばっかり。トップスは大好きな「メゾン スペシャル(MAISON SPECIAL)」のアイテムです。
⎯⎯シンプルなアイテムがお好きなんですね。

 そうですね。ただ、ちょっと個性をアピールしたい面もあるので、シンプルなんだけどアクセントがあるメゾン スペシャルをよく買います。このトップスも、若干透け感があるというか、遠目で見るとボディラインが浮かびあがって見えるような作りが気に入っています。個性と遊び心があるデザインには、やっぱり惹かれますよね。

⎯⎯では、メゾン スペシャルで買い物をすることが多い?

 そうですね。あとは現場で着させてもらった服を購入することもあるし、そういった衣装からインスピレーションを得て、新しいスタイルに挑戦することもあります。

⎯⎯アクセサリーも私物ですか?

 はい、たくさん持ってますよ。取れちゃうのがこわいので、サイズ調整できるものを選んでいます。ファッションアイテムとしてももちろん好きですが、自分の中でアクセサリーを着脱するのがスイッチの切り替えみたいになっているんです。つけているときが個としての本島、外すと役へのスイッチがオンになる、みたいな。だから現場で着替える日もつけていきますね。

topic4.「公演2本目で心が折れそうになった」、初主演舞台

 活動の幅を広げ続ける彼は、今年舞台作品でも初主演を務めた。しかし初めての挑戦には、努力とセンスで多くの役をこなしてきた彼にも難しいことがあったという。

⎯⎯今年だけでも数々の作品が公開されていますが、まずは舞台初主演を飾ったお話を聞かせてください。

 今年の1月に上演した「光が死んだ夏」で初めて舞台の主演をさせていただきました。1ヶ月半の稽古期間を経て、本番は14公演。本番には稽古とは違う緊張感や現場の空気があるので、体力もメンタルもかなりすり減らしました。2日目を終えたとき、その先の公演を走り切れるか、本当に不安になったくらいです。

⎯⎯その不安はどのように乗り越えましたか?

 "エゴサ"ですね。舞台を観てくださったお客さまの感想をSNSで見てみると、本当に嬉しい言葉ばかりで。公演中は何度もそのメッセージに励まされました。
⎯⎯映像作品とは違う点も多いですか?

 違うところもありましたが、映像に活かせるスキルもたくさん見つけました。例えば同じ舞台に出演していた村田充さんからは、間の取り方を教わりました。2時間半の上演時間は観客にとっても少し疲れを感じさせる長さ。だからテンポを調整して、決められた台本の中で飽きさせない工夫をしないといけません。これは映像作品でも、作品の世界観を伝えるうえでかなり重要なことに思えました。

⎯⎯2時間半の舞台、台本はどのくらいの量なんですか?

 67ページでした。これを覚えるのは、気合いです(笑)。舞台には、照明や演出を切り替えるきっかけのセリフがあります。それを飛ばしてしまうと、動くはずのものが動かなかったり、流れるはずの音が流れなかったりするんです。これもかなり集中力が必要だった理由ですね。千秋楽では完全に、作品で演じた辻中佳紀(つじなかよしき)として生きている感覚でした。
⎯⎯先日公開されたの映画「禍禍女」(ゆりやんレトリィバァ監督作品)ではまた違うキャラクターを演じていますね。

 撮影が終わってから時間が経ちますが、この作品も強烈な経験でした。まず、僕が演じた阿久津拓哉(あくつたくや)が"いじめっ子"であるということ。自分に演じられるのかという不安はありましたが、現場でゆりやん監督に細かくお話をいただいて、キャラクターを作り上げました。

⎯⎯監督としてのゆりやんさんは、どんな印象でしたか?

 とにかく明るい!ホラー作品なのに現場は和やかなムードでした。僕の役についても、「もっとひどくていい!もっとやっちゃって!」と士気を高めてくださって、殻を破れた感覚です。この作品のおかげで、今までになかった引き出しを見つけてもらえたと思っています。

topic5.彼の美意識

 彼の美意識は、外見と内面の両方に向けられていた。彼なりの理由に基づいた美への意識と行動が、どんな役をも魅力的に飾る基盤になっているのだろう。
⎯⎯本島さんが思う「美意識」とは?

 人から見えないところで美しさを意識すること、ですかね。美といえば最終的には外見に着地するのかもしれないですけど、外側から磨こうとしても、内からにじみ出るものって隠せないと思うんです。だから外見のケアと同じくらい、考え方やオーラも、どう磨いていくかを考えるべきだと思います。

 それから、家でのスキンケアとか食生活とか、あまり人の目に触れない場所での行動が大事なんじゃないかなと。僕が尊敬している田中みな実さんは、そういう美意識を体現している方だと思います。意識が高いだけでなく、それを持続されているところがすごい。僕も継続する努力を磨きながら、引き続き美意識を高めていきたいです!
本島純政(もとじま・じゅんせい)
2005年1月5日生まれ、東京都出身の俳優。ドラマ「仮面ライダーガッチャード」(テレビ朝日系)や「未成年~未熟な俺たちは不器用に進行中~」(読売テレビ)で主演を務め注目を集める。今年1月には舞台「光が死んだ夏」で舞台初主演を飾る。芸人のゆりやんレトリィバァが監督を務めた公開中の映画「禍々女」に出演。4月2日(木)スタートのドラマ「るなしい」(テレビ東京系、毎週木曜24:30~放送)に石川スバル役で出演する。Instagramは@junsei_motojima
styling :Junsei Motojima | photographer :Hikaru Nagumo, videographer :Katsutoshi Morimoto, text&edit :Hikaru Kimura(FASHIONSNAP)
Published on: 2026.04.2