Interview | 彼が思う美意識について。vol.7

綱啓永

綱啓永

Interview | 彼が思う美意識について。vol.7

パスタを茹でながら考える
「新しさ」について 

リリー・フランキーさんが教えてくれたこと

綱啓永

 「美しさ」の意味や考え方は、十人十色。傷ひとつないまっさらな状態も、時を重ねてなお輝くアンティークな状態も、美しさの一部だ。今を生き、未来への上り坂を駆け上がっている"彼"は、美しさをどう捉えているのだろう。ビューティ、ファッション、ライフスタイルの枠を超えて、彼の美意識を紐解く、オリジナルインタビュー。第7回は、俳優の綱啓永にフォーカス。

 凛とした佇まいと透明感のある眼差しで多くの人をトリコにしている彼。作品ごとに存在感を放ち着実にキャリアを重ねる中で、美容との距離感もぐっと縮まっている様子。彼のライフスタイルと美容へのモチベーション、そして最新の出演作で出会った役柄を通して、その魅力はさらに磨かれている。
そんな彼が語る美意識とは──。

topic1.サウナ中にスキンケアの可能性を発見

⎯⎯綱さんの爽やかなイメージには、お肌の透明感もかなり影響していますよね。

 ありがとうございます!母も妹もスキンケアをしっかりするタイプだったので、その影響で、気づいたらやっていましたね。ケアは化粧水と乳液のシンプルなルーティンです。20代のうちはできるだけ商品に頼らずに肌の"治安"を保てたらな、というささやかな願いですね(笑)。

⎯⎯シートマスクや美容液は使わないですか?

 使わなかったんですけど、最近サウナでパックをするというオリジナルのスキンケアを初めたんです。時間も有効活用できるし、すっごい保湿される気がしてハマってます。週に4、5回、ほぼ毎日サウナで汗を流しています。最初は単純にリフレッシュとか、好きだから行ってたんですが、たくさん汗をかくと毛穴が洗浄されたような感じがして肌にいいのでは?と思って。それからはスキンケアの一環、という意識もありますね。
⎯⎯ほぼ毎日は難しくても、週に数回であれば、これからスキンケアを始めるメンズも続けられそうですね。

 ですよね。考えてみれば地元の友人たちもスキンケアをしているというあまり話を聞かない。20代後半になったので、化粧水と乳液だけでもしないとですよね。そこから、僕のサウナ時間みたいに、ちょっとした隙を見てパックに挑戦してみたりすると、案外ハマるんじゃないかな。

⎯⎯美容の情報源はどこから?

 共演者の方から聞くことが多いですね。やっぱり意識が高い人が多いし、インナーケアのドリンクとか、おすすめしてもらったものを買うことがあります。あとはジャパンアンバサダーを務めさせていただいている「イニスフリー(INNISFREE)」の商品は都度チェックしています。イニスフリーさんとの出会いは、自分の美容スイッチが入る大きなきっかけでしたね。

topic2.美容感度が急上昇した日

 サウナ通いの中でオリジナルの美容法を見つけたことで、きれいになることへの楽しさを見つけた様子の彼。最近はさらにスキンケアへの意識が上がっているそう。

⎯⎯美容感度が高まったことで、日常に変化はありましたか?

 自ら情報を探しにいくようになりましたね。例えば、春は花粉の影響もあって乾燥もするじゃないですか。そういうときに使えるものがないかなと考えて、イニスフリーの「グリーンティー セラミド バリア クリーム」と出合いました。小さい容器に移し替えて持ち運ぶくらい必須で、これを日中、部分的に使うだけでさりげなく鏡を見たときの状態とか、違うんですよ。鼻まわりとかとくに乾燥しやすいし。
⎯⎯洗顔も持ち歩いているんですか?

 同じくイニスフリーの「グリーンティー アミノ クレンジングフォーム」の小さいサイズをカバンに入れています。これは完全にサウナ用ですね。洗顔を選ぶときに、保湿力とか洗い上がりの感覚とかを意識したことがなかったんですが、ちゃんと選ぶとやっぱり違いますね。"自分に合う"という感覚を初めて体感しました。洗顔ってとりあえず汚れが落ちればいいって思っていた自分が恥ずかしいくらいです。落とさないほうがいいうるおいもあるから、肌との相性って本当に大事なんですよね。

⎯⎯スキンケアに楽しさを見出せそうですか?

 しっかりケアを続けていると、肌が違うってわかってくるんです。そうするとやっぱり楽しいし、今では気に留めなかった少しの肌荒れも気になるようになってきて。ニキビが一個できるだけでテンションがめっちゃ下がる、みたいな。人前に立つ俳優として説得力のある人でいるために、今後も抜かりなく続けていくつもりです。
左から、イニスフリー「グリーンティー セラミド バリア クリーム」、「グリーンティー アミノ クレンジングフォーム」

topic3.とにかく"着心地重視"なファッションセンス

 ファッション雑誌でもよく姿を目にするほど、とびきりのスタイルを持っている彼。そんなハイレベルなヴィジュアルとは裏腹に、そのこだわりは多くの人が親近感を持てるカジュアルなものだった。

⎯⎯今日のファッション、お気に入りポイントは?

 動きやすいところですかね。暑がりなので、過ごしやすさを重視して服を選ぶことが多いんです。今日のコーディネートはスタイリストさんに組んでもらいましたが、薄手のアイテムがメインなのでレイヤードしても涼しいところがお気に入りです。プライベートでも、服装は"地面に座ってもOKな服"という基準で選んでいるほどラフだから、とても僕らしいスタイリングにしていただきました(笑)。
⎯⎯俳優仲間とファッションの話はする?

 しますよ。新しい服を買ったときはわざとらしく見せびらかして、気づいてもらえるまでアピールしたり(笑)。「それどこの?」なんて会話はよくありますね。おしゃれな人が多いから、着心地重視で選んでいる僕には真似できない着こなしの人もいて。それはそれでめちゃくちゃカッコいいから参考にしたいんですけど、重ね着とかだとやっぱり暑くなっちゃいますね。

⎯⎯これまでの作品ではメガネをかけた役が多かった印象ですが、私服ではどうですか?

 私服ではあまりつけないけど、作品では本当に多いです。似合うってことなのかな?でも、似合わないメガネもけっこうあるんですよ。形とか色とか、毎回衣装さんと相談しながら決めています。いろいろな種類を用意していただいて、その中で役にハマりそうなものを選ぶ。時間もかかるし、決まるまで何個もメガネをフィッティングしますね。人生でかけたことあるメガネの種類を数えたら、相当だと思います(笑)。

topic4.「フラットに観れて、気づいたら心が温まっている」新作ドラマ

 4月からスタートしたドラマでは、法医学という難しい領域に挑戦する。物語や役柄が難しいものであっても、彼なりのやり方で作品に触れ、演じる人物を丁寧に自分自身と重ねていた。

⎯⎯法医学ヒューマンミステリードラマ「LOVED ONE(ラブドワン)」の放送がスタートしました。台本を読んだときはどうでしたか?

 すごく面白かったです。小説を読んでいるような感覚でどんどん読み進めましたね。台本を読むときって、"役の主観"みたいな感情を同時に作っているので、少し時間がかかるタイプなんです。ただ今作は物語全体を俯瞰して読む意識をしてみました。そうするとより話の全体像がクリアに見えてきたんです。観やすいテンポ感でありつつも、感動的な展開にシフトしたりして、たくさんの人に楽しんでいただけるような内容なんじゃないかと思います。

⎯⎯今回演じる高森蓮介(たかもりれんすけ)は、どんな役ですか?

 これまでメガネをかける役が多かったんですが、今回もまたメガネ姿。そこにも注目してください(笑)。高森の性格はとっても真面目。謎に包まれた死の真相を探る法医学専門チーム「MEJ」のメンバーです。まっすぐであるがゆえに不器用な一面もあるけれど、心の奥には深い優しさがあって。人の痛みがわかるような人だと思いました。
⎯⎯役作りにあたって意識したことは?

 作品を問わず、世界観や演じる人柄はいつも大切にしています。ただ、今回のドラマで描く法医学は人の死に触れる領域でもあるので、とくに慎重に扱いました。高森は周りの人をとても大切にしていて、よく家族や友人と一緒にいる自分と重なりました。役作りはいつも自分と役の共通点を探してそこから深めていくタイプなので、性格の似ている部分があった、という点では役作りしやすかったです。

⎯⎯自分に役を近づける、という意識ですね。

 そうですね、自分の中にある要素をにじませて演じたほうが、作り込みすぎないナチュラルな芝居ができると思うんです。話し方や声のトーンはもちろん意識しますが、形だけにならないようにしたい。そういう意識でやっていると、だんだんと僕自身と役柄が一体化してきて、その人物が抱える過去や今の心情までも表現できるんじゃないかなと思っています。

topic5.彼の美意識

 彼の美意識は、とある当たり前の行動にあった。人としての基礎を常に整えておくことが、美しい大人でいるための一番の流儀なのだろう。
⎯⎯綱さんが思う「美意識」とは?

 "感謝の気持ち"じゃないでしょうか。当たり前ですけど、これがある人はやっぱり人として綺麗。出会う人の中でも、素敵なオーラを放っている人って、感謝を伝えているかそうでないか、な気がします。忙しかったり、疲れていたりするとどうしてもここが抜けてしまうときもある。だからこそ毎日改めて意識していないといけない。これが"美意識"っていうことになるんじゃないかなと、考えています。
綱 啓永(つな・けいと)
1998年12月24日生まれ。千葉県出身の俳優。第30回ジュノンスーパーボーイコンテストでグランプリを獲得。2025年よりスキンケアブランド「イニスフリー」のジャパンアンバサダーを務める。放送中のドラマ「LOVED ONE」(フジテレビ系、毎週水曜よる10時〜)では法医学者・高森蓮介を演じる。Instagramは@tsuna_keito
ジャケット3万800円/ヨンロクサン、シューズ3万8500円/ヨーク(ともにHEMT PR 03-6721-0882)、シャツ 3万1900円/メアグラーティア(ティーニー ランチ 03-6812-9341)、その他スタイリスト私物
photography :Shohei Numao, styling :Tsuyoshi Miyake, hair&make :Asuka Togashi(CONTINUE), text&edit :Hikaru Kimura(FASHIONSNAP)
Published on: 2026.04.16