Interview | 彼が思う美意識について。vol.14

Ryuki

Ryuki

Interview | 彼が思う美意識について。vol.14

パスタを茹でながら考える
「新しさ」について 

リリー・フランキーさんが教えてくれたこと

Ryuki

 「美しさ」の意味や考え方は、十人十色。傷ひとつないまっさらな状態も、時を重ねてなお輝くアンティークな状態も、美しさの一部だ。今を生き、未来への上り坂を駆け上がっている"彼"は、美しさをどう捉えているのだろう。ビューティ、ファッション、ライフスタイルの枠を超えて、彼の美意識を紐解く、オリジナルインタビュー。第14回は、インフルエンサーのRyukiにフォーカス。

 ファッションや美容への関心を、自身の言葉で軽やかに発信するインフルエンサー・Ryuki。セクシャリティについて抱えてきた葛藤も含め、SNSを通じて飾らない姿を見せ続ける。現在は大学4年生。大阪を拠点に活動しながら、上京も視野に入れ、これからの進路について考える日々を過ごしている。
彼が思う美意識とは⎯⎯。

topic1.肌悩みと向き合うことから始まった美容

⎯⎯ファッションと美容だと、どちらへの関心が強いですか?

 どちらも大好きですが、肌にコンプレックスがあったからこそ、美容への関心は前から強いですね。ニキビ跡が目立つ肌質で、成分を調べたり、スキンケアを研究したりするようになりました。
⎯⎯普段のスキンケアルーティンを教えてください。

 お風呂上がりは、使い捨てのシートで顔を拭きます。タオルを使うことをやめてこれにしてから、肌荒れが落ち着いた気がします。そのあと「イプサ(IPSA)」の化粧水をつけて、美容液をなじませてから「メディキューブ(medicube)」の美顔器「ブースタープロX2」を当て、最後にクリームを塗ります。ニキビができているときは薬も塗って、保湿して終わりです。 美容液は最近、「アヌア(Anua)」のPDRNシリーズが一番しっくりきています。肌が整うというか、良い意味で何も起きない状態でいられる感じがして、自分に合っていると思います。

⎯⎯メディキューブは、使っている男性が多いですね。

 周りにも使っている人が多かったので興味が湧き、取り入れてみました。これを夜使うと、翌朝のむくみが全然違うような気がします。2日に1回くらいの頻度で、ブースターモードとマスクパックモードを中心に、レベル4で使っています。
⎯⎯今日は毎日使っている日やけ止めもお持ちいただきました。

 韓国の聖水洞で買った「スキンワンオーオーフォー(SKIN1004)」の日やけ止めです。知り合いに勧められて使い始めました。色がつかず、白浮きもしにくいところが気に入っています。ただ、肌が荒れてきたなと感じたときは、あえて塗らないこともあります。肌のリセット期間を設けるようにしていて。その時は皮膚科でもらった薬で対応しています。

⎯⎯夏はスキンケアとUVカットのバランスが大変ですよね。

 そうですね。外出するときは日傘を使うようになりました。これがあるのとないのとでは暑さの体感が全然違いますね。東京のメンズは前から使っていた印象ですが、最近は大阪でも日傘をさす男性が増えてきた気がします。
⎯⎯フレグランスも定番のものがあるんですよね。

 「イソップ(Aēsop)」の「イーディシス(Eidesis)」です。初めはエチケットとしてつけ始めたんですけど、ちょっとスパイシーなこの香りにどんどんハマって。寝る前に空間に使ったりもします。これが自分の香りとして定着しているので、安心感があるんですよね。だからフレグランスはいろいろ使い分けるというよりも、けっこう一途です!
(左から)イソップ「イーディシス オードパルファム」、メディキューブ「ブースタープロX2」、スキンワンオーオーフォー「センテラ プロバイオシカ グロウサンアンプル」

topic2.直感で選び、長く愛する "僕らしい"ファッション

 ブランド名やトレンドだけに捉われず、「これだ」と思えるものを自分の感覚で選ぶのが彼のスタイル。

⎯⎯今日は私服で来てもらいましたが、コーディネートのポイントを教えてください。

 高校生の時に梅田で買ったベルトがすごく好きで。ずっと使い続けている相棒みたいな存在ですね。あとは、このネックレス。最近、星にハマっていて、星モチーフのものを意識的に選んでいます。アクセサリーだけじゃなく、ぬいぐるみキーホルダーも星のものを買ったりしていますね。
⎯⎯ファッションの情報はどこから収集しますか?

 SNSも見ますが、実際に見に行って決めるタイプかもしれません。ブランドにこだわるというより、直感で選びますね。大阪だと難波や南堀江のオレンジストリートあたりで古着を見て回ったり、梅田のルクア大阪で買うことが多いです。

⎯⎯ワードローブで一番多いアイテムは何ですか?

 今はTシャツですね。シンプルなものもありますし、「グラニフ(graniph)」の「ギャラクシードッグ」みたいな、ネタっぽいデザインのものもあって。好みは幅広いですが、Instagramによく投稿しているメガネとか星形とかも合わせて、自分らしいファッションの方向性が見えてきたかなと思います。

topic3.迷いのなかでも、誰かに届く発信を続けたい

 大学卒業を控え、進路について考える時間が増えたという彼。YouTubeを始めたことをきっかけに、自分がこれからどんな表現者でありたいのかを見つめ直しているという。

⎯⎯最近YouTubeを始められていましたが、なぜやってみようと思ったのですか?

 Instagramでは自分の好きなものを色々発信していましたが、それ以上に、自分のことを知ってもらいたいという気持ちでした。ただ最近は、発信を続ける意味や目的についてけっこう考えています。来春に大学を卒業するので、就職するのか、このままインフルエンサーとしての道を選ぶのか。今は選択肢が多いからこそ悩むんですよね。
YouTubeチャンネルより
⎯⎯それでも発信を続ける理由は?

 自分と同じように、セクシャリティについてのマイノリティで悩んでいる人がどの世代にもいると思っています。僕が中学生の頃、同じような立場から発信していた人たちの存在に勇気をもらったように、今度は自分がそういう存在になれたらと思っていて。今年のプライドマンス(6月)に「SHINJUKU 2CHOME PRIDE 2026」のアンバサダーを務めさせていただいたのもそれを実現するための一歩です。
⎯⎯新宿二丁目の仲通りに、Ryukiさんが出演しているバナーが並んでいましたね。

 ちょっと恥ずかしかったです(笑)。このような活動って、どんな方法でどんなメッセージを伝えるのかによって、受け取り手の感じ方が大きく変わると思うので、難しいところもあるんです。だからひとつずつ丁寧に取り組んでいるつもりです。

⎯⎯今後、新たに挑戦してみたいことはありますか?

 露出を増やしたいと思っています。それがSNSでの発信なのか、テレビなのか書籍なのか、方法は考え中です。ただ、伝えたいメッセージや届けたい相手は明確なので、近いうちに動き始めたいです。

topic4.彼の美意識

 姿勢や言葉、他者との向き合い方まで含めて、彼は自分を少しずつ整えていく。

⎯⎯ Ryukiさんが思う「美意識」とは?

 外見だけを磨いても、やっぱり限界があります。目に見えるものだけではなく内面から美しくなっていくことが、美意識じゃないでしょうか。 僕はIVEのウォニョンさんをすごく尊敬しているんです。同い年だけど、ヴィジュアルだけじゃない芯の強さというか、すべてが敵わないと思うくらいで。彼女をロールモデルとして意識することで、自分自身も新しいステップに進める気がします。
Ryuki
2004年5月5日生まれ、大阪府出身。自身のセクシャリティを公表し、配信番組やYouTubeなどに出演。韓国の雑誌「DAZED KOREA」に出演するなどアジア圏を中心に海外にも認知を広げる。Instagramは@ryukinternet 、YouTubeチャンネルは「@Ryukiです」。
styling: Ryuki | photography: Katsutoshi Morimoto, casting: Rika Yamaguchi, editing: Hikaru Kimura(FASHIONSNAP)
Published on: 2026.07.14