ファッションプライズ「LVMH Young Fashion Designers Prize（以下、LVMHプライズ）」が、2023年のセミファイナリストを発表した。日本人からは、「セッチュウ（SETCHU）」を手掛ける桑田悟史と、「ワタル トミナガ（WATARU TOMINAGA）」の富永航が選出された。

　LVMHプライズは10周年を迎え、今回は世界中から過去最多となる2400人以上が応募。イタリアを拠点に活動する桑田は、ビームス（BEAMS）の販売員を経て、「ガレス ピュー（Gareth Pugh）」「ジバンシィ（GIVENCHY）」、Ye（カニエ・ウェスト）のオフィスなどの現場で、約20年間経験を積んだ経歴を持ち、2022年にイタリア人デザイナー＆イタリアを拠点にするデザイナーの発掘コンテスト「Who Is on Next」で最優秀賞を受賞した。富永は、文化服装学院服飾研究科を経てセントラル・セント・マーチンズBAファッションプリント科に進学。在学中にジョン・ガリアーノ、ブレス、エディ・ピークのアシスタントを経験し、卒業時に発表したコレクションが仏イエール国際モードフェスティバルでグランプリを受賞した。

　そのほか、セミファイナリストには、2018年に「ピッティ・ウオモ（PITTI UOMO）」で「Who's on next」を受賞した「マリアーノ（MAGLIANO）」のLuca Maglianoなど22組を選出。15ヶ国のデザイナーが選ばれており、「JOAO MARASCHIN」のJoao Maraschin（ブラジル）と「DIOTIMA」のRachel Scott（ジャマイカ）はそれぞれの国で初選出となった。3月2日と3日にパリのショールームでコレクションを発表し、専門家の投票に加え、特設サイトでの一般投票によって8人のファイナリストを決定する。

関連記事

【インタビュー】ビームス販売員からカニエのデザイナー、メゾンブランドへ──「セッチュウ」の桑田悟史が表現する“折衷”な美学

FASHIONインタビュー・対談

関連記事

富永航が感じる"不満"とは？河野富広、山縣良和と語る表現におけるモチベーションについて

FASHIONインタビュー・対談

■セミファイナリスト
・「AARON ESH」Aaron Esh
・「Anne Isabella」Anne Isabella Rasmussen
・「BETTTER」Julie Pelipas
・「BLOKE」Faith Oluwajimi
・「BURC AKYOL」Burc Akyol
・「CHARLIE CONSTANTINOU」Charlie Constantinou
・「Diotima」Rachel Scott
・「JOAO MARASCHIN」Joao Maraschin
・「JOHANNA PARV」Johanna Parv
・「JUNTAE KIM」Juntae Kim
・「KARU RESEARCH」Kartil Kumra
・「KUSIKOHC」Cho Giseok
・「LOUIS SHENGTAO CHEN」Louis Shengtao Chen
・「LUAR」Paul Lopez
・「MAGLIANO」Luca Magliano
・「MARRKNULL」Wei Wang／Tian Shi
・「NAMESAKE」Michael／Richard／Steve Hsieh
・「PAOLINA RUSSO」Paolina Russo／Lucile Guilmard
・「QUIRA」Veronica Leoni
・「SETCHU」Satoshi Kuwata
・「STINARAND」Stina Randestad
・「WATARU TOMINAGA」Wataru Tominaga