「ナイキ(NIKE)」のアドバイスをもらいながらエントリーランナーがハーフマラソンに挑戦する本連載「ナイキの靴でハーフマラソン挑戦」。いよいよレース当日を迎えました。今回の本番編では、会場入りした前日からレース本番の様子までをお届けします。完走、そして目標タイムの2時間15分切りは達成できたのか?
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レース本番まで1週間となった某日。NRC(ナイキ ランニング クラブ/Nike Run Club)の森コーチからこのようなメッセージが届きました。
・カーボ&ウォーターローディングを意識する。
簡単に説明すると、運動エネルギーとなるグリコーゲンの材料となる炭水化物や、水分をいつもより多めに摂取するというもの。
・5km以上は走らないように。
疲労を抜くために長距離の練習を控える。一夜漬けスタイルでレース1週間前に急に練習をしても疲労が溜まって悪影響になる可能性があるとのこと。
ということで、炭水化物と水分を多めに摂りながら本番前日を迎えました。今回のレースに参加するメディアの人たち全員で、群馬県前橋市にある「白井屋ホテル」に宿泊。
白井屋ホテルは、江戸時代に創業され、2008年に廃業した白井屋旅館の再生プロジェクトに、国内外の多くのクリエイターが賛同したことでも知られるアートデスティネーションホテルです。再生プロジェクトは、ジンズホールディングスの田中仁社長が代表理事を務める一般財団法人田中仁財団によるもので、ホテルの設計は建築家の藤本壮介が、ファサードはローレンス・ウィナー(Lawrence Weiner)が手掛けています。
パブリッシュスペースにはレアンドロ・エルリッヒ(Leandro Erlich)による作品「Lighting Pipes」があったり、フロントには杉本博司の「海景」シリーズから「ガリラヤ湖、ゴラン」が飾られていたり。そのほかにも、色々なアーティストの作品で彩られており、滞在するだけで五感が研ぎ澄まされるような感覚を味わえます。数々の作品に触れた高揚感で、レースへの自信も出てきました。
荷物を置いて、レース前最後の練習に出発!
疲労を溜めないように軽くながしながら3kmほどランニング。
前橋の素敵な景色を堪能しました。
軽く運動した後は、翌日のレースに向けて精神統一するためにも茶道体験へ。白井屋ホテルには茶室も用意されており、茶道のインストラクションを受けることができます。
茶道のおもてなしの心得「利休七則」や作法を学び、一服のお茶に想いを馳せます。
■利休七則
茶は服のよきように点て
炭は湯の沸くように置き
花は野にあるように生け
夏は涼しく冬暖かに
刻限は早めに
降らずとも傘の用意
相客に心せよ
精神統一ができる茶道は、試合やレースなどの前に取り入れているトップアスリートも多いんだとか。アートと茶道によって精神面でも準備万端。あとは本番を待つのみです。
ディナーで振る舞われたスウッシュのスイーツ。勝利の女神ニケの恩恵が受けられますように!
夜はレアンドロ・エルリッヒ氏の「Lighting Pipes」が七色に彩られていました。昼間見た風景とは違ってこちらも素敵でした。
いよいよレース当日。快晴!
ちなみに今回のレース本番で着用するウェア&フットウェアはこちらを選びました。
汗をかいてもサラリとした状態をキープする快適な着用感が特徴のNike Dri-FITテクノロジーを搭載したTシャツとパンツ。走行中に揺れにくく邪魔にならないのに、伸縮性があって収納力がある便利アイテムのウエストポーチ。通気性に優れたエンジニアードメッシュのランニングスリーブ。そして、シューズはこれまで本連載の第1回シューズ編で紹介した“怪我の予防”を目指し、安定性を高めた「インヴィンシブル 3」を中心に練習を重ねてきましたが、今回は本番ということでトップアスリートも国内外のさまざまなレースで着用している「ヴェイパーフライ 3」をチョイスしました。
「ヴェイパーフライ」は、初代モデルがマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)や2020年の箱根駅伝で「ピンクの厚底シューズ」として話題を集め、第2弾モデルでは東京オリンピックの陸上男子マラソンで表彰台に立った3人が着用していたシリーズ。第3弾となる「ヴェイパーフライ 3」は、前作から安定性とエネルギーリターン率の向上を実現し、「より汎用性が高くなった」と様々なアスリートから支持されています。世界陸連によって「ソールの厚さは40mm以内」と規定が設けられていることから、アウトソールのラバー部分を薄くして分量を増やしたミッドソールの「ズームX フォーム」や、ミッドソールに搭載されているカーボンプレート、部分ごとに編み方を変えて必要な箇所をサポートするフライニットアッパー、曲線を描いて地面との設置面積を増やした前足部などが特徴で、“速さ”と“安定性”を追求したデザインに仕上げられています。
日々の練習でもトップアスリートのように練習内容に合わせて、「インヴィンシブル 3」「ペガサス ターボ」「ヴェイパーフライ 3」などのシューズの履きわけをしてきました。特に「インヴィンシブル 3」をメインに練習に取り組んでいたことから、“厚底”シューズのライド感にも慣れていたこともあり、「ヴェイパーフライ 3」への履き替えもスムーズに行えました。目標タイム達成に向けて、よりスピードを出しやすい「ヴェイパーフライ 3」でレースに挑みます。
スタート地点のケイアイスタジアム(本庄総合公園市民球場)で準備運動。まもなく始まるレースへの緊張がMAXに。多くのマラソン経験者の人から「初のレースはテンションが上がって、どうしてもいつもよりペースを上げてしまい、後半にバテるので注意!」とアドバイスをもらっていたので、前半は抑えめの6分30秒くらいで走る意識で挑みました。
と、意識していたのにも関わらずペースはあがってしまうものですね。1kmまでは完璧なペース配分だったんですが、以降は想像よりもペースがあがってしまいました。4km時点で「少しペースを落とした方が良いか?」と悩みましたが、想像していたよりも体がスムーズに動くので、リズムを崩さずに走り続けることにしました。
小山川の河川敷をひたすらラン! 「こだま千本桜」と呼ばれ、花見の名所としても知られる小山川。レース本番は花見シーズンが過ぎていたため、桜は少し残っているくらいでしたが、菜の花が綺麗に咲いていたり、快晴の青空だったり、素敵な景色が広がっていて、走っていて最高に気持ちよかったです。
走りながら紙コップで水を飲む難しさから、給水所で咽せて溺れそうになるアクシデントもありましたが、良いペースで折り返し地点へ。
ちなみに、紙コップを両サイドから押し、飲み口が小さくなるように変形させると飲みやすいそうです。
その後もペースを維持して走り続けることができました。13kmを過ぎたあたりから疲労度合いが増し、さらに向かい風が強くて泣きそうになりましたが、沿道の人たちの声援が後押しになり、応援のありがたさを実感しました。
そして、もう一つレース中に感動したのが「ヴェイパーフライ 3」の性能。ソールの「ズームX フォーム」とカーボンプレート、計算されたオフセット(前足部と後足部の高低差)によって生み出される推進力に驚かされました。足をあげるだけで前へ進む進む。疲労から足取りが重くなってきた15km前後から、走ることではなく、足をあげることだけを意識していました。
その結果、大きくペースを乱すことなくゴールイン!
目標タイムから12分早い、2時間3分で走り切ることができました。無事完走できて万感の思い。達成感と安堵による嬉しさが込み上げてきました!
完走証を貰って喜び倍増。
軽い気持ちで始めた今回のハーフマラソンへの挑戦ですが、達成するとこんなにも嬉しいものなんですね。これまでなかなかランニングを続けられなかったんですが、ハーフマラソンへ挑戦という目標を掲げることで継続して走ることができました。これを機にまた何かしらのレースがあれば挑戦したいと思います!
問い合わせ先
ナイキ カスタマーサービス:0120-6453-77
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