アジア最大級のヘアショーイベント「第9回 アジア ビューティー エキスポ 2022」がこのほど、パシフィコ横浜で開催された。日本のトップクラス30以上のヘアサロンが集結し、2日間で3万人を超える美容学生や美容師、業界関係者が来場した。今回は、「連載 now&then-ヘアスタイリストの現在地-」スピンオフ企画として、アジア ビューティー エキスポに参加した、「アルバム(ALBUM)」「ウカ(uka)」「カキモトアームズ(kakimotoarms)」の3人の実力派女性にフォーカス。使い捨てカメラを片手に、ヘアショーの1日を“切り取って”もらった。
実力派3人の女性が“切り取る”ショータイム
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アルバム NATSUMIさんのショータイム
ALBUM:「トレンドヘアを毎月通える価格で提供」をコンセプトに、超都心でありながら、常にお客さまにとっての適正価格でサービスを提供することにこだわり続けるとともに、めまぐるしく変化する世の中のトレンドを素早くキャッチし、追求し続けるサロン。公式サイト
NATSUMI(アルバム 渋谷店ディレクター):都内1店舗を経てALBUMに入社。渋谷店のディレクターとして、全体のマネジメントにも注力するアルバムのアイコン的存在。インスタグラムのフォロワー数は約14.7万を超える。季節ごとのトレンドカラー、透明感溢れるカラー、ショートカットなどで支持されている。インスタグラム
ーステージでは、NATSUMIさんを含め5人のスタイリストが登場しました。
一緒にステージに上がったのは、伊藤佑記ディレクター、鎌倉光輝クリエイティブデザイナー、石澤諒トップスタイリスト、池内和トップスタイリストです。プロデューサーとして時代を切り開いてきたNOBUさんが新サロン「NNN」をオープンしアルバムの中心から離れ、アルバムの第二章を私たちが作っていく中で、まさに主役になる一押しのメンバーです。それぞれ得意とするスタイルは全く違っていて、個性が立っているけれども、モチベーションが高く、マインドは同じ。ワンチームになれるのが、アルバムらしさなんです。
ーヘアショーのテーマは?
アルバムを体現するテーマは「多様性」です。モデルさんの衣装はホワイトをベースに、生地の質感や素材はスタイリストそれぞれがセレクトしました。私たち自身の衣装は自由に、自分らしいものを。同じテーマを共有しながら、それぞれの色が出せたと思います。またオープニングでは、SNSをモチーフにしたムービーも流しました。私たちの強みでもある発信力は、今後も力を入れていきたい部分。アルバムを体現するショーになったと思います。
ー個々人の発信力の高さゆえに、アルバムといえばこのスタイルではなく、それぞれのスタイリストが得意なスタイルを持ち発信し、それを求める顧客が集まるのでしょうか。
そうですね。お客さまの層や発信するスタイルはみんな違います。今回のステージも、ショートやミディアム、パーマスタイルやハイトーンカラー…。スタイルがさまざまで全く被りませんでした(笑)。
ーNATSUMIさんがステージで提案したのはどのようなスタイル?
モデルさんはこれまで全頭ブリーチをしたことがない子だったので、今回はガラッとイメチェン。肌の色や雰囲気に合わせて、ラベンダー感があるペールピンクにしました。ステージがブルーのライトが強かったので映えるようにという意識もありましたが、日常の中でも楽しめる色みだと思います。透け感のあるピンク系カラーは挑戦しやすいとサロンワークでも人気ですよ。
NATSUMIさんとモデル
ーみなさんリアルなスタイルを披露されていました。
私自身たくさんのヘアショーを見てきて、非現実的で、世界観が強いものも多いですが、私たちの今のおすすめを伝えたくて。ファッション性とステージ映えを考えながら、日常も忘れないように。観客は美容学生や美容師が中心でしたが、一般の方が見ても「いいな」と思ってもらえるような身近なスタイルを目指しました。
ーハイトーン・ブリーチデザインの人気は続きそうですか?
ハイトーンカラーは今ものすごくブームになっています。けれども全頭でなくても、バレイヤージュやインナーカラーなどいろんなデザインを提案できます。ヘアショーで提案したスタイルの全部ではなくても、一部のカラーやレングスを取り入れてもらったり、可愛いからやってみたいと思ってもらえたら嬉しいですね。
編集部がピックアップ、挑戦してみて!:透け感のあるピンク系カラー
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