「新年は、まず足元から整えたい」「でも初売りで欲しい靴が見つからなかった」。そんなあなたに向けて、2024年トレンドの気配を感じさせる、ビーズやレースでスニーカーをカスタマイズした自分だけの「デコスニーカー」作りをご提案。ビーズ刺繍アーティストのHayato Oshimaさんに準備から材料の揃え方、作業の際のポイントを伺いました。
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「スニーカーデコ」とは?
2022年10月、「セシリー バンセン(Cecilie Bahnsen)」が「アシックス(ASICS)」との初のコラボレーションスニーカーを発表。スポーティなハイテクスニーカーに職人による手作業で繊細で可憐なビーズ刺繍が施されたスニーカーは、瞬く間に世界中で話題になりました。しかし、その生産数の少なさから即完売、入手困難な激レアアイテムに。「手に入らないならば、自分で作ってみよう」と、市販のハイテクスニーカーをビーズやレースで装飾する「スニーカーデコ」を実践する人が登場し、ネクストトレンドの予感です。
作り方を教えてくれるのは、アーティストのHayato Oshimaさん
ビーズ刺繍アーティスト。
オーダーメイドで顧客の私物への刺繍を請け負うほか、オリジナルのビーズアクセサリーを制作している。大ぶりな天然石やとんぼ玉などインパクトのあるパーツを駆使したカラフルな色彩や立体的なデザインが得意。目標は、ガラス工房に弟子入りし、自作のガラスパーツで制作に取り組むこと。
材料はどこで買う?必要な道具は?
【材料】
- 表面がメッシュ素材のスニーカー:1足
- ビーズやレースなど飾る素材:お好みで(1足分全てビーズを使用する場合の予算目安:1万6000〜7000円)
- ビーズ糸:1個(使いたいビーズが通るもの)
- シューレース用のリボン:2m
【道具】
- 針(7〜8番手がおすすめ)
- 指ぬき
- セロハンテープ
【あると便利】
- カーブ針(普通の針では手が届かない時に)
Oshimaさん
スニーカーを縫うのは結構パワーが必要。指を痛めないためにも「指ぬき」を使うのがおすすめです。
【Q&A】
ービーズやリボンはどこで買う?
ビーズは、浅草橋の貴和製作所やパーツクラブ、WEST5で、リボンはオカダヤで購入しました。材料探しに行くなら浅草橋がおすすめ。とんぼ玉や天然石のパーツはメルカリで探すこともあります。
ー初心者におすすめな材料の選び方は?
レースやリボンなど軽いものや、平らなパーツは安定するので取り扱いやすいです。パールなどの球体のビーズも穴を下にすると安定します。全面をビーズにすると時間がかかるので、レースやリボン、大きめのパーツなど大きな面を埋めやすい素材も取り入れると作りやすいです。
ービーズ選びのポイントは?
気に入ったパーツを色々組み合わせてみましょう。マットな素材感ではなく艶があるものや透け感のある素材を選ぶように意識するとベースのスニーカーの色や周囲のパーツの色と浮きにくく、全体が調和させやすいです。また、「チェコビーズ」と呼ばれる虹色に輝くビーズを混ぜると、そのほかのパーツの色味がバラバラでも統一感が出ます。
スニーカーにビーズを「縫う」には?
【縫い始め】
- シューレースとインソールを取り外す。
- 縫い始めはつま先から!つま先に手が届かない時はカーブ針を使う。
- 糸は1本どり(強度が不安な人は2本取でもOK)で3回程度しっかりと玉結びを作り、外側から針を入れる。
〜ポイント〜
スニーカーデコでは、つま先部分にだけ装飾をつけることもあります。両足全部にビーズ刺繍をすると、所要時間は約30時間。かなり根気がいる作業なので、挫折しないか不安な人もいるはず。せっかく頑張ったのに途中で力尽きることがないように、まずは履いた時に目立つ、つま先を完成させることを目指しましょう。
Oshimaさん
実際に「つま先だけデコってほしい」というオーダーを受けることもあります。
【基本の縫い方】
- 一度に2〜3個のビーズをまとめて糸に通し、一番最後に通したビーズ以外のビーズの穴に再度針を通すように縫いつける。(図1)
- 弛まないように、1回縫うたびに強く糸を引く。
- 大きめのパーツは同じところを数回縫うことでしっかりと固定する。
Oshimaさん
一度に2個ビーズを使うと立体感が出るほか、上に重ねたビーズが下のビーズの穴を隠してくれるので、見栄えが良くなります。小さいものを上に重ねるのがおすすめです。
ここで応用!パーツを組み合わせて「花」を作る
【1】花びらのような形のパーツに、球状のパーツや細長いパーツなどを2個重ねる。
【2】パール×ゴールド、クリア×クリアなど組み合わせ次第で色々な表情に!
【縫い終わり】
- 糸を強く引いて、外側で3回玉留めをする。
- 玉留めを上から2度縫い。
- 最後は外側に針を出し、引っ張りながら根元で糸を切る。
- 玉留めをメッシュ生地の隙間に入れ込む。
Oshimaさん
玉留め、玉結びが内側にあると履き心地が悪いので、表側に作ります。表面にしても、他のビーズやメッシュ素材の隙間に結び目が埋もれるので目立ちにくいです。また、表面はメッシュでも、内側の生地は目が詰まっているので結び目が取れることも少ないです。
【Q&A】
ーメッシュ以外の部分が固くて大変です!
履き口周りなど、クッションが入っている部分は硬くて縫うのが大変です!あまり推奨はできませんが、最終手段で、針を引き抜くためにペンチを使う時も...(笑)針が折れやすくなるので、ペンチを使う際は安全に注意してください!
ー全体のバランスを考えるのが難しいです!
とにかくつま先を仕上げたら、あとはリボンやレース、大きめのパーツを使って面を埋めてから、隙間に細かいパーツをつけていくようにすると仕上がりのイメージが付きやすいです。
シューレースをつけて仕上げる
【シューレースをつける】
- リボンを1mずつにカット。
- リボンの両端をセロハンテープで細く固めて通していく。
- 通せたらセロハンテープの部分をカット。
【完成】
クラフト感が可愛いデコスニーカー。全てをビーズで仕上げるとかなりの時間と材料が必要ですが、「部分的にデコる」「大きなパーツを使う」など、工夫次第で初心者でも挑戦できそうです。お気に入りを詰め込んだキラキラのスニーカーで新しい1年を彩ってみて。
@fashionsnap 2024年トレンドの気配を感じさせる、デコスニーカー👟✨ ビーズ刺繍アーティストのHayato Oshimaさんが、準備から材料の揃え方、作業の際のポイントを教えてくれました🔥 詳しくは「FASHIONSNSP スニーカーデコ」で検索🔍 @hayato_beads #newbalance #custom #fashiontiktok #スニーカーデコ ♬ Jungle Back on 74 - Shay’s Dance Archive
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