【インタビュー】アマゾンは日本のファッションウィークをどう変えていくのか?

Amazon Fashionヴァイスプレジデント ジェームズ・ピータース Photo by: FASHIONSNAP

 EC界の雄、アマゾン(Amazon)が東京のファッションウィークをスポンサードするという契約発表から3ヶ月弱、初の「Amazon Fashion Week TOKYO」が10月17日から23日まで1週間にわたって開催された。閉鎖的な環境の改善やビジネスの発展など様々な課題を抱えているファッションウィークに対し、「変わる」ということを第一の目標として迎えた初回。事務局側からは世界中に販売網を広げるECプラットフォームの活用といった新たな施策を望む声も上がっていたが、それらは次回以降に持ち越された。様々な期待や課題に対して今後どのようにして取り組んでいくのか、Amazon Fashionヴァイスプレジデントのジェームズ・ピータース(James Peters)に聞いた。

スポンサー契約の発表会見からファッションウィークまでの期間、どのような話し合いがあったのでしょうか。

 あまり時間がなかったのですが、これまでのファッションウィークの余勢を維持しながら、前に進むことを第一に考えました。それは過去から学び、そして変えていく試みです。初日のパーティーでは「Amazon Fashion 01」というアマゾンジャパンにとって初めてのデザイナー支援プロジェクトを発表し、皆さんに新たな幕開けを感じてもらえたのではないでしょうか。初回のファッションウィークから、また大きな学びを得て次につなげていくつもりです。

ーアマゾンはECの分野で世界最大の小売企業ということもあり、スポンサーシップには期待が持たれています。その期待にどのようにして応えていきますか。

 まずは東京のファッションウィークをサポートすること自体が、期待に応えることだと考えています。日本のクリエーターと互いに情報をシェアすることで、素晴らしいデザインを消費者に届ける支援になる。つまり、我々はグローバル企業なので全世界に販売することが可能になるということです。実際には簡単ではないのですが、取り組んでいくつもりです。

yuimanakazato-2017ss-20161021_016-th.jpgデザイナー支援プログラム「Amazon Fashion 01」第一弾に選ばれた「ユイマナカザト(YUIMA NAKAZATO)」の作品

―「Amazon Fashion Week Tokyo」の長期的なビジョンとして、どういった形を目指しているのでしょうか。

 我々がやるべきことは、ファッションウィークに与えられた全てのミッションだと考えていますが、まずは日本のデザイナーたちを取り上げ、他の業界や他の国からも注目を浴びるようにすることです。日本は、デザインや技術、繊維、テキスタイルなど、様々な分野において素晴らしい国ですよね。でも、まだ世界に浸透していない部分が多くあり、機会を待っている状態ではないでしょうか。「Amazon Fashion Week Tokyo」を通じて、そういった素晴らしい国だと世界の人々に理解してもらうことを目指したいと考えています。

―アマゾンファッションの今後については課題はありますか。

 我々の課題は皆さんが持っている課題と同じです。どうやって消費者たちに喜びと楽しさを与え続けられるか。どんなサービスを用いたら、どのようにしてベストなものを発見してもらえるか。そういった意味では、アマゾンにおいてファッション分野はまだまだ成長過程にあると言えますね。私たちは消費者がファッションのことやオンラインショッピングが好きだということをよく理解しているので、日本での機会を通じて更にデザインやテキスタイルの分野にも近づきたいと考えています。

―話題のドローン配達便「Prime Air」は、最先端のファッションと相性がいいのではないでしょうか。

 そうですね(笑)。もちろん、考えてみます。

(聞き手:小湊千恵美)

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