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【ヨーロッパファッションストア見聞録 その5】バルセロナ① ZARA(ザラ)vs MANGO(マンゴ)

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ファッション流通コンサルタント ディマンドワークス代表 齊藤孝浩

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 フランス・パリからスペイン・バルセロナに移動。バルセロナ視察の主目的はZARA(ザラ)を展開するインディテックスグループの8業態すべてを観て同グループの戦略を模索することでした。

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 バルセロナ空港に飛行機が到着し、バゲージクレーム、イミグレーション(入国手続き)に向かう途中、空港内に早くもそこそこの規模のショッピングモールがありました。これDutyFreeとかお土産物屋さんというより、ラグジュアリーブランドでもない、普通の既存店並みの売場面積のファッション物販店がたくさん並んでいるんですよ。

 出国する旅行者に旅に必要な服やグッズを買い足してもらったり、また、バルセロナにやってきた旅行者へのショップからのごあいさつの意味もあるのかもしれません。 

 これだけお店があると、時を忘れ見入ってしまう方も多いのではないでしょうか?私も、まっすぐにイミグレーションに向かうことができず、しばしお店を眺めていたため、空港を出るのにだいぶ時間がかかってしまいました(汗)。

 バルセロナについて、最初にご挨拶をしてくれたのは、スペイン出身のSPA(アパレル製造小売業)、ZARAのライバルと言われる、MANGOでした。

 ジーンズが€19.99、商品とともに、はっきりとした価格訴求が印象的です。


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 上の画像は空港内入国審査前のモールにあるZARAとMANGOの店です。ZARAは標準店の1/3くらい、MANGOは既存店並みの売場面積。

 MANGOのメンズラインH.E. by MANGOも併設されています。

 両社の特徴と棲み分けを簡単に申し上げると(というかZARAはおなじみなので、ZARAとMANGOの違いですね)、

 ZARAは、働く女性を中心客層に、コレクショントレンドを買いやすい価格で提供する。プライスポイント€29.95(=ZARA BASIC;実に日本の半値!)


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  MANGOは、やはり働く女性に、モノトーン、ベージュ、ネイビーといった基本色のベーシック服に、シーズントレンドカラー(この時はロイヤルブルーとレッドのみというわかりやすさ)をどう取り入れるかを提案する。プライスポイントは€19.99(ZARAより€10安い!)

 MANGOは日本にもフランチャイズで進出していますが、ちょっとイメージが違いますね。

 本国のMDはもっとベーシックでコンサバで、しかしながら、スタイリッシュで今シーズン取り入れるべきカラー(色)提案は非常に明確、とってもわかりやすいMDです。


 もしかしたら、日本では、本国のMDをそのまま持ってきてもつまらない、と判断された仲介者が、比較的とがった部分を強調して導入したり、ちょっとこねくり回してしまっているのかも、と勝手に想像してしまいたくなります。

 私は、スペインのMANGOのように、働く女性のために、シンプル、ベーシック、トレンドカラーの取り入れ方をさりげなく教えてくれる、なおかつこなれた値段(ユニクロ価格)で・・・

 そういったアイテム自身は、多くのファッションストアにあると思いますが、それをコンセプトにしているお店って意外と日本にはないような気がします。

 MANGOが日本で成功するかどうかというより、これって日本で市場の大きいスキマコンセプトのひとつのような気がしてなりませんでした。

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