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三越伊勢丹がファッションサイト立ち上げへ "協力から競合に"で悲喜交々

「FASHION HEADLINE」トップ画面(例)
「FASHION HEADLINE」トップ画面(例)
 三越伊勢丹ホールディングスが株式会社イードと合弁会社を今日設立し、5日にファッションニュースサイト事業に参入することが発表された。サイト名は「FASHION HEADLINE(ファッション ヘッドライン)」。関係者によると伊勢丹批判もアリの中立メディアとして継続する予定だが、ビジネスモデルはまだ模索中だという。

 今日発表された株式会社ファッションヘッドラインは、コンテンツ作成は伊勢丹側でシステム周りはイードが担当するという。イードは、「RBB TODAY」や「レスポンス」などのWEBメディアを展開しているがファッションサイトは初進出。三越伊勢丹HDの担当者は、「3ヶ年計画を発表した11月より数社と会って、パートナーを探した。百貨店ビジネスはコミュニケーションが重要。ウェブ業界は乾燥したイメージだったが、イードは良い人材が揃っていると感じた」ことからイードをパートナーとして選んだと話す。

 新会社の出資比率は三越伊勢丹HDが95%、イードが5%を出資。代表取締役は、三越伊勢丹の営業本部営業政策部WEB企画担当長の田沼和俊氏が務める。編集部は元INFASの野田達哉氏が編集長を務め、イード側から編集者などが2〜3名新会社に出向し伊勢丹側と混成部隊を構成するという。営業部も設置するなど今後は独自に広告営業も行う予定。

 今回のニュースサイト立ち上げについて「新聞や雑誌などに出稿すれば売れていた時代は終わり、自社でコントロールできるメディアを立ち上げる必要があったのでは」と業界に詳しいパブリッシングディレクターは分析する。そのことを、担当者に聞くと「オウンドメディアではないため、三越伊勢丹の情報でサイトを埋め尽くす訳ではない」とあくまでも中立に運営し、優先的に三越伊勢丹の情報をもらえることもなく特別扱いもしないと説明する。ブランドはもちろん、高島屋や阪急百貨店など競合の情報も、ニュース性を検討したうえで積極的に取り上げて行くという。

 一方、これから協力関係から競合関係に変わるファッションサイトの反応は様々。あるサイト管理者は、「青天の霹靂。もし彼らが本気でやるならこれから伊勢丹の情報を扱うのを躊躇う」と困惑気味。老舗ストリートスナップサイト運営者は「ニュースはやっていないので機会があれば一緒に何かしてみたいと思う」と前向きな発言。今回中立を目指したという新サイトの特徴を一つ上げて欲しいと聞くと「三越伊勢丹がバックにいるってことでしょうか」と身も蓋もないことを語ってくれた。

 新サイトは12月5日にローンチする予定で、将来的には月間3,000万PVを目指すという。

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