
21_21 DESIGN SIGHTで開かれる「日本のデザインミュージアム実現にむけて展」が10月24日、開催に先駆けて初公開された。三宅一生が「造ろうデザインミュージアム」というメッセージを新聞に寄稿してから10年が経つ今年、21世紀のデザインミュージアムに求められる役割について考える展覧会。プレス内覧会には、同展を企画した森山明子や佐藤卓、深澤直人らが出席した。
2007年に開設された21_21 DESIGN SIGHTは、「安藤忠雄 2006年の現場 悪戦苦闘」(2007年3月〜4月)や「チョコレート」(同年4月〜7月)を始まりとしてこれまでに23の企画展を実施し、今年開催された「デザインあ展」は22万人を超える来場者を記録した。日本のデザインミュージアム実現に向けた活動は今年で7年目に入り、改めてデザインの意味を考え、何が日本のデザインに必要なのかという答えを探る「意見交換の場」として今回の「日本のデザインミュージアム実現にむけて展」は企画されたという。
「日本のデザインミュージアム実現にむけて展」では、これまでに開催された過去23の展覧会や関連イベントを総合的に再編集・再構築して会場を構成する。館内は、身近な題材から社会に目を向けるモノ/コト/仕組みの系「FINDING」と、デザインを駆動させる素材/技術/革新の系「MAKING」、地域を世界につなぐ東北/祈り/ユーモアの系「LINKING」、個の創造力の深化を示すデザイン/アート/スピリットの系「CREATING」の4つの軸に沿って作品を展示。内覧会で、佐藤卓は「ハコではなく各地のミュージアムをつなぐネットワークとして、その拠点を担うようなミュージアムの実現を目指したい」と話し、日本のミュージアムをつくるための「第0回」と位置づけた同展の活動を踏まえた上で、「引き続き実現に向けて準備を進めていく」という。会期は10月25日から2014年2月9日まで。
■「日本のデザインミュージアム実現にむけて展」今秋開催へ
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