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2015年に予測されるソーシャルメディアの6つのトレンド

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2014年、ソーシャルメディアはマーケターにとって最も重要なメディアに君臨しと言えるだろう。こちらの記事「マーケターが知っておくべきソーシャルメディアに関する19の事実」でも紹介されているように

"ソーシャルメディアを"国"と考えると、人口は1位中国,2位インドについで3位はFacebook, 7位はGoogle+,10位はTwitter
Twitterユーザーの53%が商品に関するオススメ情報をツイートする"
"平均5組のカップルのうち1組がネットで出会っている"

など、ソーシャルメディアはただのインターネット上のコミュニケーションの場に留まらず、世界中のモバイルの普及と浸透に伴い、リアルな生活に密に関わっている日常の一部となった。そしてこの重要性に関わってくるのは、もはやウェブに関わる企業だけに限定される話でなく、業種に関わらずどんなビジネスにとって無視できないものになってきている。言い換えると、今後ソーシャルメディアは、マーケッターだけでなくビジネスに関わる全ての人が知っておくべきものになってくるだろう。

その重要性が叫ばれる一方でソーシャルメディアを巡るトレンドの移り変わりは非常に激しい。2014年の頭には今年はGoogle+の年になるだろう、と多くのニュースが飛び交っていた。しかし蓋を開けてみればブームにならなかっただけではなく、2015年にはGoogle+は消えてしまうかもしれないとまで最近では騒がれており、実際に2014年に話題になったサービスはYoやYik Yak、SnapChatなど当初は予想されていなかった、スタートアップから生まれたサービスであった。

そんな2014年のソーシャルメディアを取りまく環境を踏まえつつ、2015年に比較的高い確立で起こるであろうと考えられるトレンドを6つご紹介する。

2015年に予測されるソーシャルメディアに関する6つのトレンド

1. ソーシャルメディア上でのオンライン決済の浸透

ソーシャルメディア上で簡単に決済が行えるようになるだろう。既にフランスではTwitterでの決済サービスが導入されており、ハッシュタグ「#envoyer(送る)」と送りたい相手、そして金額を投稿するとモバイル送金サービスへ移動し簡単に決済が行える。またFacebookのメッセンジャーに決済機能が実装されつつあること、そしてSnapChatがSquareと連携し決済機能が付加されることが先日発表されたことなど、2014年にして決済に関するニュースは絶えない。そして、既に友人間同士で小額の送金サービスはアメリカの大学でも普及しており、2015年にはソーシャルメディアに導入されつつあるこれらの機能が、ミレニウム世代と呼ばれる若い世代から中心に普及し、一般化していくことが予測される。

関連記事:アメリカの10代に流行るアプリとは? ヒットするサービスは常に若者ユーザーから

2. IoTやウェアラブルなどハードウェアとの連動

2014年には、様々なセンサーの開発コストが下がったことで多くのスマートデバイスが誕生した。そしてそれらのデバイスはFacebookやTwitterそしてInstagramなどへプッシュ通信を送り連携を取ることでリアルタイムでのコミュニケーションをユーザーやその周りと行っている。今後、様々なデバイスがスマート化するに伴い、ソーシャルメディアとの連動も増えてくるだろう。

例えば、スマート冷蔵庫があなたのFacebook上の誕生日パーティのイベントに気づき、冷蔵庫に冷やされているビールの数をカウント、そして設定したイベントの前日に必要なビールの本数とケーキを買いにいくよう自動で通知してくれるなどの活用が考えられる。

3. モバイルのトレンド継続

2014年はウェブからモバイルへの流れが顕著な年となった。そしてそれらのトレンドはもちろんSNSの利用法と連動している。Facebookによると、毎日サービスを利用するデイリーユーザーが8%増えたのに対して、モバイルを利用するデイリーユーザーは15%、そしてモバイルしか利用しないデイリーユーザーは34%も増えたという。Facebookでこれだけの流れが起きている以上、他のSNSでも多かれ少なかれ同様の傾向が見られているだろう。そして常に持ち歩くモバイルでの利用が増えた事で日常生活と密に関わったリアルタイムの投稿や活動が一般化し、ソーシャルメディアをより活性化させる。

関連記事: モバイルに関連する12の最新市場トレンド

4. SNS上でワンクリックで買い物が可能に

ソーシャルネットワーク上で買い物が簡単に行えるようになるだろう。実は今年の始めに、TwitterとFacebookは1クリックほどで買えるように、特定のツイートやポストにBuy(購入)ボタンを試験的に付けていた。それらのソーシャルネットワーク上を離れることなく購入まで行えるという画期的なサービス。今までソーシャルメディアとE-Commerceが直接繋がっていなかったことが不思議なくらいであり、2015年にはこの大きな2つの分野が融合すると予測される。

eコマースとSNSが繋がることで、SNS上に存在する数えきれないほどのユーザーに対してお店への大きなドアが開かれる。ECを行う上で最も重要、且つチャレンジングなことと言えば、お客さんをお店(サイト)まで連れてくることだろう。当たり前だがトラフィックなしではいくら商品が良くても何も売れない。

FacebookやTwitter上では、既に友達とチャットしたり、写真や動画を楽しんだり、フィードを回遊したりしている人など多くの潜在顧客に溢れている。そんな魅力的なSNS上で、前もってユーザーがクレジットカードなどの支払い情報を登録しておくことで簡単に商品の購入が行えるのは、小、中規模のE-commerceを運営する企業にとって大きなチャンスになってくる。

ソーシャルメディアの特徴はリアルタイムのものをシェアするスピード感があること。そんなリアルタイム性のある情報が流れるフィード上に何か魅力的なものが突然表れたらすぐに衝動買いしてしまう人も多いだろう。また、もう1つのメリットしては、この購入ボタンがソーシャルメディア上に配置されることで、広告の効果が検証可能になる。今までFacebookやTwitterなどのSNS上の広告は実際にお金を払っているだけの効果が本当に出ているのか実証しづらいという難点が常に付いて回っていたが、実際にそのSNS上でモノが買われるようになることで効果が目に見える形で検証出来るようになる。

5. 匿名系、イレーザブル系SNSのトレンド継続

2014年にはSnapChatのようなイレーザブル系SNSとSecretのような匿名SNSの人気が爆発し、様々なサービスがリリースされた。匿名サービスがヒットしたきっかけになったのは、Facebookなどの実名SNSに多くのユーザーがストレスを抱えていたからだと言われている。匿名サービスの需要は消えることはなくまだまだこの流れが継続するだろう。

そして今年ヒットしたこれらのサービスがさらに大きくなる可能性も極めて高い。そして例えばSnapChatは今年から広告を投入し始めており、今後これらのSNSを使ったソーシャルメディアマーケティングも1つの選択肢になってくる可能性がある。他のソーシャルメディアと比べて新しいものに敏感な比較的若い世代にリーチしやすいだろう。匿名系、イレーザブル系SNSの一例を以下にいくつか紹介する。

2014年話題になったイレーザブル系SNS、匿名SNS一例

Snapchat

アメリカの高校生、大学生の間で2014年に入り急激に人気を博した写真、動画共有アプリ。受け取った側が送られてきた画像、または動画を見てから数秒経つと永久に消えてしまう。短時間しか見れないという制限によりログが残る心配を無くし、10代のティーン達が自由に画像、動画を送り合うことができる場所として定着した。

Telegram
自動で写真・動画を消滅させるSnapchatのような機能を持つメッセンジャーアプリ。多くの新規SNSサービスがハッキングなどによりセキュリティが不安視される一方で、Telegramはハッキングできたら20万ドルプレゼントするというキャンペーンを行うほどセキュリティに自信を持つ。

Whisper
匿名性で自分が思っていること、心に秘めていることなどなんでも好きに告白することが出来るアプリ。何か他の人とシェアしたい情報があったときに、自分周辺への影響を考えることなく匿名で投稿できることが特徴。アプリ上では小さなことから、過激なことまで様々な告白が存在している。

Yik Yak
ユーザーから一定の距離までにいる匿名ユーザー同士が互いの投稿を見る事ができ、その投稿にコメントを返すことでやり取りが出来る位置情報を用いたSNSサービス。2014年後半から爆発的に米国内の大学で流行が始まり、11月にはさらに6500万ドル調達したことからも話題を呼んでいる。
6. Ello, Yik Yak, Tsuなどの新規ソーシャルネットワークの台頭

今年のソーシャルメディアの動向を振り返ると、Facebookからの若者ユーザー離れが年の頭から騒がれていたが、年末になってみるとまだFacebookは不動のトップに君臨したままである。その一方で、ユニークな特徴を持つニッチの市場を狙うソーシャルネットワークの活躍が同時に目立った。いくつか例を挙げると、広告を載せないポリシーを持ち個人情報も販売しないと公言しているSNSサービスElloや、ロケーションベースの匿名SNSのYik Yak、広告収入の90%をユーザーに提供する招待制のTsu、などのサービスは2014年に話題を呼んだ。ユーザー数も順調に増えていることから2015年も注目しておいて損はないサービスだろう。

筆者: Mao Kawashima/ btrax, Inc

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