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70年代トップモデル山口小夜子の展覧会スタート 現代作家が生前の"気配"を体現

展覧会より Image by Fashionsnap.com / 「山口小夜子 未来を着る人」2015年 展示風景 東京都現代美術館
展覧会より
Image by: Fashionsnap.com / 「山口小夜子 未来を着る人」2015年 展示風景 東京都現代美術館

 1970年代にトップモデルとして活躍した山口小夜子にフォーカスする展覧会「山口小夜子 未来を着る人」が、4月11日にスタートする。開催に先駆けて公開された東京都現代美術館の会場では、資生堂の広告やパリコレのウォーキング映像など山口小夜子のモデルとしての作品をはじめ、音楽や演劇などパフォーマーとしての活動のアーカイブ作品を多数展示する。終盤では、宇川直宏ら現代クリエーターによる山口小夜子にオマージュを捧げた作品も公開。会期は6月28日まで。

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 展覧会「山口小夜子 未来を着る人」は、序章を含む5つのセクションで構成。序章では、遺品を集めた「小夜子のブレインルーム」や「資生堂ベネフィーク(BENEFIQUE)雑誌広告のためのオリジナルプリント」などの展示を通じて原点を紹介する。トップモデルとしての活動を振り返る第1章では、モノクロ作品のほか「イッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE)」1995-96年秋冬シーズンのパリ・コレクション出演時の映像や写真を公開。続く第2章では、1973年から1980年まで専属モデルを務めた資生堂の作品を中心に展示し、会場中央にはアートディレクターの中村誠が手掛けた香水「すずろ」や「京紅」のポスターを並べた真紅の空間が配置される。第3章はパフォーマーとしての活動に焦点を当て、舞台衣装デザインが並ぶ「小夜子のアトリエ」を公開。終盤の第4章では、晩年にコラボレーションを行ったクリエーターたちによる新作映像作品やインスタレーションを展示し、会場中に山口小夜子の気配、姿、声を体感できる空間を展開する。出展者は宇川直宏、生西康典+掛川康典、エキソニモ、森村泰昌、山川冬樹の5組。宇川直宏は、縁の人たちが「小夜子とは何だったのか」を語る3時間のプログラムを発表し、自身が主宰するライブストリーミングチャンネル「ドミューン(DOMMUNE)」で配信は行わず山口小夜子本人に捧げるオマージュとして制作したという。同じ空間に同プログラムを見届ける「小夜子マネキン」も設置される。また、山口小夜子の生前2年間「蒙古斑革命」という連載を共に制作していた写真家 高木由利子は、形の異なるフレームに収められた山口小夜子の写真で壁一面を埋め尽くし、写真やファックスなどのコラージュを掲載していた誌面の雰囲気を再現する。会期中は、"小夜子メイク"を完成させたアーティストでサブファ校長の富川栄によるメーキャップ&トークショーをはじめとしたイベントや、山口小夜子が習ったダンスメソッドを体感するワークショップも実施する。

 山口小夜子は1972年のパリコレクションにアジア系モデルとして初起用され、おかっぱの黒髪や切れ長の目元という日本人形のようなビジュアルで、日本美を再認識させる存在として世界的に活躍した。自身を「ウェアリスト(着る人)」と名乗り、若い世代の表現者達とともにファッションや音楽、演劇、朗読、パフォーマンスが混在する実験的な試みに取り組むなど、2007年にこの世を去るまで時代の最先端を走り続けていた。

山口小夜子 未来を着る人
 会期:2015年4月11日(土)〜6月28日(日)
 開催時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)
 休館日:月曜日(ただし5月4日は開館)、5月7日
 観覧料:一般1,200円 / 大学生・65歳以上 900円 / 中高生 600円
 出品作家:生西康典&掛川康典、宇川直宏、エキソニモ、森村泰昌、山川冬樹
 ※ 小学生以下無料(保護者の同伴が必要)
 ※ 20名以上の団体は2割引
 ※ 身体障がい者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保険福祉手帳・被爆者健康手帳の所持者とその付き添いは無料

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