Fumitoshi Goto

ホールフーズの新コンセプトストアが来年オープン

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

フォローする:

■ホールフーズは6日、ホールフーズ・マーケットとは別の店名をもつ新たな店舗をオープンすることを発表した。第2四半期決算のコンファレンスコールで明かされたことによると、新しいコンセプトストアはホールフーズの既存の店舗とは異なり、20代~30代の若い世代となるミレニアム層を顧客ターゲットに、低価格を基調にした利便性の高い小型フォーマットになる。新店舗の店名や出店先、オープン予定日などの詳細は9月7日のレイバーデー(労働者の日)前までに発表する予定という。現在はまだ開発段階であり、出店場所についてもリース契約の途中としか明かしていない。新店1号店のオープン後は出店を急拡大する計画だ。
ホールフーズが同日に発表した第2四半期(1月~3月期*)決算は、増収増益となった。売上高は36.5億ドルと前年同期の33.2億ドルから約10%の増加だった。純利益は1.58億ドルと前年同期の1.42億ドルから11.3%の増加となった。なお粗利益率が35.9%、一般販売比率など経費率は28.9%と前年同期と変わっていない。既存店・売上高前年同期比は客数が0.8%の微増にとどまったが客単価は2.8%の増加となり、既存店ベースは3.6%の増加(前年同期は4.5%の増加)。ホールフーズは現在、北米とイギリスに417店を展開しており、2017年度中に500店突破を目指している。同社は国内に1,200店展開を目標にしている。

*ホールフーズでは第1四半期は16週、第2と第3四半期は12週、第4四半期は12週もしくは13週としている。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。米国特許商標庁(United States Patent and Trademark Office)でホールフーズが最近、商標を出願したファイルを調べてみました。小売り食品店サービス(Retail Grocery Store Service)として4月24日に「365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 BY WHOLE FOODS MARKET)」、30日に「365エブリデーバリュー(365 Everyday Value)」「スウィフトグッズ(Swiftgoods)」「グリーンライフ(Greenlife)」「スモールバッチ(Small Batch)」「クレバーエッグ(Clever Egg)」「デイリーショップ(Dailyshop)」「グラッファチーノ(GRAFFACCINO)」、5月1日に「365」と短期間に9件も出願しています。「365エブリデーバリュー(365 Everyday Value)」など、プライベートブランド商品で商標登録されているものもありますね。ホールフーズの新しいチェーンストア名がここから選ばれる可能性は否定できません。

⇒で、この新店舗は1号店から急速に拡大すると発表しています。テスト期間を置くことなく出店をいきなり加速するのです。したがって初期投資が大きくない小型フォーマットになり、品ぞろえはかなり限定されます。20代~30代のミレニアム層を対象にしたお店ですから価格を抑えた店舗です。したがってホールフーズの新店イメージとしてはトレーダージョーズ、もしくはスプラウツ・ファーマーズ・マーケットを縮小したようなお店でしょう。1,200店舗を目指して出店を加速しているホールフーズには、高価格イメージや店舗の広さが邪魔となり地域的に攻めにくところがあります。ウォルマートではありませんが、隙間を埋めていくようなフィルインストア(補足店)のようになるかもしれません。で、新たな店が既存のホールフーズとカニバリゼーション(ブランド拡大によって導入された新しいブランドが既存ブランドと競合し売上を奪い合うこと)しない店舗になるのです。
テスト期間なしにいきなり出店拡大ですから、相当な自信があるといえます。夏には詳細が明かされる予定で、店名などを想像する楽しみが増えました。

後藤文俊

記事のタグ

最新の関連記事

おすすめ記事

Realtime

現在の人気記事

    次の記事を探す

    Ranking Top 10

    アクセスランキング