日本初の「春画展」が、9月19日から文京区目白台にある永青文庫 特設会場で開催される。2013年に大英博物館で開かれた「Shunga:Sex and Pleasure in Japanese Art」からの里帰り作品18点を含む約120点を揃え、葛飾北斎や喜多川歌麿など浮世絵師が描く"性愛"を18禁制で公開する。会期は12月23日まで。

肥後熊本54万石の大名・細川家に伝来する歴史資料や美術品の文化財を所蔵する永青文庫が主催する「春画展」は、性愛を浮世絵で表現した作品にフォーカスした展覧会。春画はゴッホやピカソといった印象派の画家に影響を与えたと言われ、大英博物館で実施された際は多くの来場者を集めた。性的表現が含まれているため禁制品として取り扱われていたことから日本への巡回はなく、歌手の宇多田ヒカルがツイッターで「当時の日本人を身近に感じられてすごく面白かったし歴史の勉強にもなったので残念」とつぶやくなど日本での開催を熱望する声も多かった。
今回は大英博物館から里帰りする作品をはじめ、日本の美術館や個人コレクションから収集した名作を、肉筆約30点を含む約120点を公開。雪鼎の妖艶や春信の清楚、清長の秀麗、歌麿の精緻、北斎の豊潤などを揃え、前期と後期に分けて約60点ずつ展示される。入場料は1,500円で、18歳未満は入場禁止となる。
■春画展
会期:2015年9月19日(土)〜12月23日(水・祝)
※前期 9月19日〜11月1日(40日間)/後期 11月3日〜12月23日(45日間) 計85日間
会場:永青文庫 特設会場(2階~4階)
開場時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで) ※予定
※9月・10月・11月の金曜日及び土曜日は夜間開館(18:00〜20:00)を行う予定
休館日:毎週月曜日(祝休日の場合は開館)
入場料:大人1500 円(高齢者・学生・団体の割引はなし)
※18歳未満は入館禁止