Fumitoshi Goto

米大手チェーンがLGBTを支持 レインボー需要が拡大中?

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■「LGBT」という言葉をご存じだろうか?女性同性愛者「レズビアン(Lesbian)」のL、男性同性愛者「ゲイ(Gay)」のG、両性愛者「バイセクシュアル(Bisexual)」のB、そして性同一性障害含む性別越境者など「トランスジェンダー(Transgender)」のTとそれぞれの頭文字をとった、いわゆる性的マイノリティを表す言葉だ。最近では元オリンピック金メダリストのブルース・ジェンナーがカミングアウトして大きな話題となった。性転換手術を受けた彼は美しい女性となりバニティフェア誌の表紙を飾ったのだ。ジェンナー氏のように堂々とカミングアウトしている人も増え、社会もセクシュアリティについて新しい価値観が広がりつつある。
ターゲットが8日、LGBTを支持するキャンペーンを始めた。同社の「#誇りを持とう(#takepride)」キャンペーンは「私たちは元々、誇りをもって生まれてきたのではなく、リアルな自分に喜ぶことを誇りにしているのです」をテーマにLGBTコミュニティへの支持を表明するものだ。LGBT団体への提携を明かしたターゲットはキャンペーン用コマーシャル動画を発表した。また、LGBTを象徴するレインボーをデザインした商品の販売も始めた。オンラインのみで販売されている「#誇りを持とう(#takepride)」商品はサングラスやTシャツ、タンクトップ、ショーツ、サンダルなどの他、イヤホンやヘッドホン、スマホケースなどもある。
LGBTにここまで支持を表明した大手チェーンストアはターゲットが初である。価値観としてLGBTが少数派から社会に広く浸透しつつあるのだ。

トップ動画:LGBTに支持を表明したターゲットの「#誇りを持とう(#takepride)」キャンペーン動画。LGBTを象徴するレインボーをデザインした商品の販売も始めた。

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ピューリサーチセンターによる同性婚の支持、不支持の推移グラフ(2001年~)。同性婚に対する支持が過去最高の57%となっているのがわかる。takepride_20150615_02.jpg

同性婚の世代別支持率の推移グラフ。サイレント世代(1928年~1945年生まれ)とベビーブーマー(1946年~1964年)は不支持がまだ多く、逆に若い世代となるジェネレーションX(1965年~1980年)は支持率59%と過半数を超え、ミレニアル(1981年以降)にいたっては支持率73%と不支持(24%)を圧倒している。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アメリカのシンクタンク、ピューリサーチセンターが8日に発表したデータによると、同性婚を支持する人が過去最大となっています。5年前、賛成42%に対して反対48%でしたが、約2,000人を対象とした5月の調査では、賛成57%対反対39%となっています。世代別にみるとサイレント世代(1928年~1945年生まれ)は賛成39%対反対53%、ベビーブーマー(1946年~1964年)も賛成45%対反対48%と同性婚に反対が多数です。40代が中心のジェネレーションX(1965年~1980年)は賛成59%対反対39%、もっと若いミレニアル(1981年以降)となると賛成73%対反対24%です。消費の中核となる40代から若い世代は同性婚に対して圧倒的に支持しているのです。ターゲットの中心顧客は40代から若い世代となりますから、LGBTを支持することで広く顧客を取り込もうとしているのです。
アメリカ小売業はミレニアル(ミレニアムという言う)世代に向かって情報を発信しています。レインボー商品まで発売することで、彼らからの共感も得るのです。

後藤文俊

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