Fumitoshi Goto

スマートフォン普及で増加傾向「ウェブルーミング」とは?

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■ショールーミングとは逆の購入トレンドである「ウェブルーミング(Webrooming)」が2年前から増加傾向となっている。ウェブルーミングとは、お店に行く前にスマートフォンなどで商品情報を下調べして、お店で購入する消費行動だ。商品情報は機能などのスペックの他、カスタマーレビュー(お客様の声)やレビュー動画、ハウツー動画などの情報コンテンツ。豊富なコンテンツから購買を決定して、近くのお店で購入する。最近ではアマゾンなどのオンライン専売ストアと価格がマッチされることもあり、実店舗での購入を後押しする。店内でスマートフォンから商品情報を確認して、その場で購入する機会が増えている。また、気に入らなければお店で簡単に返品できることも、ウェブルーミングが広がる要因ともいえるだろう。その傾向がデータに現れている。クラウドベース上でマーケティング支援などを行っているモネテート(Monetate)社の調査によると、オンラインストアのコンバージョン率(サイトの訪問者数に対する、そのサイトで商品を購入する人の割合)が下降している。今年第1四半期のコンバージョン率は2.32%となっており、前年同期の2.54%から下落した。ウェブで下調べしてリアルで購入する割合が増えていることを示唆する。また、訪問したオンラインストアにあまり固執せず、すぐ別のサイトに移る傾向もある。サイトの訪問者のうち、最初のページだけ見てすぐに別のサイトへ移動してしまった人の割合である直帰率は35.4%となり、前年同期の27.6%から大幅にアップしている。商品情報の確認だけでページにアクセスしていることなのだろうか。また、オンラインストアの平均購入金額も若干だが下落している。昨年の第1四半期の平均購入金額は125.15ドルだったが、今年の第1四半期では122.65ドルとなった。平均購入金額が下落した要因は二つ考えられる。一つは送料無料が増え、大手チェーンストアを中心に送料無料となる最低購入額が引き下げられたことがある。もう一つの要因としてスマートフォン経由の注文が増えたが考えられる。スマートフォンからの購入ではデスクトップやノートブック、タブレットと異なり購入金額が下がる傾向にあるからだ。
ショールーミングからウェブルーミングへのトレンド移行は、消費者の今すぐ欲しいという欲求がある。だからこそ、アマゾンはプライム会員向けに無料の当日配達サービスを拡大したともいえるのだ。
2015年5月29日 - 【アマゾン】、プライム会員向けに無料の当日配達サービスを開始!ウォルマート真っ青?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。商品・サービスの購入決定で最も重要なコンテンツは何か?お客様の声などカスタマーレビューも参考になります。画像も役立つかもしれません。ただ、これだけでは感動に欠けます。訪問者が手っ取り早く商品などを確認し時には感動してもらうには動画が一番です。日本のオンラインストアで動画を効果的に使っているところはまだ少ないですね。コンテンツ動画といっても、機能説明やメリットデメリットなど真面目な動画では、知りたいことだけ得て別のサイトに移動するような「直帰率」が増加します。もちろんこういったコンテンツはないよりもあったほうがいいのです。が、記憶に粘るような、強烈なインパクトのあるオモシロ動画がなければ、訪問者は再びアクセスしてきません。オンラインストアの売り手側もどれだけ楽しんでいるか?も問われるのです。
ウェブルーミングが増加しているのなら、まずは自社のホームページに定期的にアクセスしてもらうように工夫しなければなりません。

後藤文俊

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